がん診療センター

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診療受付時間 午前 8:30〜11:00
休診日 土・日・祝日・創立記念日(5/1)
・年末年始(12/29~1/3)
面会時間 平日 14:00~16:00、
土・日・祝日 13:00~17:00

がん診療センター

姫路赤十字病院 がん診療センターの概要

日々多様化するがん治療には、高度な専門性と同時に診療科間の連携や専門職種によるチーム医療の充実が不可欠であり、がん診療に関わる複数の部門を横断的に統括することを目的に「がん診療センター」を設置しています。

がん治療の現在

死亡原因の第1位であるがん疾患は、人口の高齢化を主な要因として、死亡数、罹患数はともに増加しています。生涯のうちに2人に1人ががんに罹患するとされ、年間約37万人が亡くなっています。2006年にがん対策基本法が成立し、同年6月に第1期がん対策推進基本計画が策定され、これにより全国にがん診療連携拠点病院の整備が行われました。第3期がん対策推進基本計画では、がん種、世代、就労等の患者それぞれの状況に応じたがん医療や支援、ゲノム医療等の新たな治療法等を推進していく必要があることが新たな課題としてあげられました。

姫路赤十字病院のがん診療体制

これらに応じる形で、がん診療機能強化を図ってまいりました。化学療法室を増床し、薬物療法専門医、がん化学療法看護認定看護師、がん看護専門看護師、がん薬物療法認定薬剤師を配置し運用しています。放射線治療部では放射線治療専門医2名体制で、外照射および内用療法を行っています。強度変調放射線治療も施行しています。血液疾患に対する骨髄等の移植前の全身照射も開始しています。2021年6月にはPET・コミュニティ棟を開設し、PET-CTが撮影できる体制になっています。また次世代3TMRI装置も新規に導入されました。

がんゲノム医療については、がんゲノム医療の基盤としてゲノムカウセリング室を設置し、岡山大学病院を中核とする、がんゲノム連携病院として指定を受けています。この地域でゲノム医療を提供できる唯一の医療機関です。治療方針に迷う症例では、キャンサーボードを開き、様々な角度から専門的な意見を出し合い、がん患者さんにとって最適の治療を提供するようにしています。化学療法、放射線療法、ゲノム医療、キャンサーボード、これらは、今後さらに高度化する、がん診療機能を支える基盤となるものです。

▲PET-CT装置

▲次世代3TMRI装置

チーム医療によるがん診療サポート

「診療連携部門」の働きも重要です。がん相談支援センターでは、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師による看護相談、就労支援対策として社会労務士によるコンサルティングを行っています。自宅での看取りを視野に入れた研修会を医療・介護・福祉施設職員を対象に年4回開くなど、地域医療支援病院としての活動も活発に行っています。緩和ケアセンターでは、外来・入院患者に迅速に対応できる体制をとり、すべてのがん患者へ等しく緩和医療が届けられるようにしています。当院は二次医療圏で最も優れた実績を持つ、がん診療拠点病院です。

組織図

スタッフ紹介

  • 甲斐 恭平

    甲斐 恭平/ かい きょうへい

    S63年卒

    役職

    副院長

    • (兼)医療安全推進室長
    • (兼)第一外科部長事務取扱
    • (兼)皮膚科部長事務取扱
    • (兼)遺伝診療部長事務取扱
    • (兼)緩和ケアセンター長事務取扱
    • (兼)がん診療センター長事務取扱
    • (兼)神経内分泌腫瘍(NEN)センター長事務取扱
    • (兼)がん診療連携部門長事務取扱
    • (兼)ゲノムカウンセリング室長事務取扱
    • (兼)低侵襲センター長事務取扱
    専門分野
    • 一般消化器外科
    • 肝胆膵疾患
    資格
    • 日本外科学会外科認定医・専門医・指導医
    • 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
    • 日本肝胆膵外科学会肝胆膵外科高度技能指導医・評議員
    • 岡山大学医学部臨床教授
    • 近畿外科学会評議員
    • da Vinci Certificate holder
    • 日本遺伝性腫瘍学会遺伝性腫瘍専門医
    • 日本肝胆膵外科学会ロボット支援肝切除プロクター
  • 中村 進一郎

    中村 進一郎/ なかむら しんいちろう

    H5年卒

    役職

    副院長

    • (兼)第一内科部長事務取扱
    • (兼)肝胆膵内科部長事務取扱
    • (兼)治験・臨床研究管理センター長事務取扱
    • (兼)薬剤部長事務取扱
    • (兼)地域医療連携室長事務取扱
    • (兼)臨床治療部門長事務取扱
    • (兼)DX推進室長事務取扱
    • (兼)TQM推進室長事務取扱
    専門分野

    消化器(肝)

    資格
    • 日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・内科指導医
    • 日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医・学会評議員・近畿支部評議員
    • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医・西部会評議員
    • 日本超音波医学会認定超音波専門医・指導医
    • 日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    • 岡山大学医学部医学科臨床教授

地域医療機関との連携

がん診療の進歩は著しく、高度の専門性を維持するために、個々の専門性向上に努めることはもちろんのこと、診療科の垣根を超えた総合的な診療体制が求められています。「がん診療センター」は、各診療科から構成される「臨床治療部門」と「診療連携部門」の連携をさらに強化する目的で設置されました。院内での情報共有を通してより円滑なチーム医療の実践を進める、いわばネットワークの要となる部署です。院外・地域へのがんに関する情報の窓口となり、情報還元を積極的に行うことで地域医療機関との連携を強化しています。

がん診療センター長 甲斐 恭平