耳鼻咽喉科頭頸部外科

診療科の概要

当科では耳鼻咽喉科領域の疾患全般、主に入院治療を必要とする患者さんを対象に診療を行っています。

特に、1.甲状腺腫瘍を含む頭頸部腫瘍、2.中耳・鼻副鼻腔手術、3.小児の耳鼻咽喉科疾患、4.急性疾患の診療に力を入れています。

1.頭頸部腫瘍

頭頸部腫瘍に関しては、手術・放射線治療・化学療法を組み合わせた専門性の高い治療を行っています。なお、当科は下記施設に認定されています。

• 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医制度準認定施設
• 日本気管食道科学会専門医制度認定施設（咽喉系）
• 日本内分泌外科学会専門医制度認定施設（甲状腺）

頭頸部がんに対する新しい治療を開始しました

頭頸部がんに対する治療の主体はこれまで手術・抗がん剤・放射線治療でした。近年新たな治療として癌光免疫療法が開発され、2021年より切除不能の再発頭頸部がんに対して保険適用となりました。本治療を提供できる施設は限られていますが、当院はこのたび施設基準を満たし、2022年12月より癌光免疫療法を実施する体制が整いました。病変の局在など適応は限られますが、治療を希望される患者様がいましたらご相談ください。

「アルミノックス治療（光免疫療法）」の概要

レーザ光は2種類があります

内視鏡を用いた甲状腺手術を開始しました

甲状腺の手術は通常、鎖骨より上に皮膚切開を行います。当科では首の傷がなるべく目立たないよう短い皮膚切開に努めて手術をしてきました。近年、頸部の皮膚切開を回避するため、頸部外の皮膚を切開し、頸部にアクセスする内視鏡下甲状腺手術が開発されました。従来の術式と比べ手術時間を要しますが、術後の創部は襟の広い衣服でも隠れることが大きな利点です。当科では2024年1月に姫路市内では初となる内視鏡下甲状腺手術を開始しました。

2.中耳・鼻副鼻腔手術

2024年に日本鼻科学会鼻科手術認可研修施設に認定されました。慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術を始め、脳神経外科と連携して頭蓋底手術にも対応しております。微小な病変や重症副鼻腔炎にはナビゲーションを用いて、より安全な手術を行っています。慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する中耳手術（鼓室形成術）は、ORBEYE（顕微鏡）を用いて大型モニターに映し出される術野を見ながら手術を行っています。

3.小児の耳鼻咽喉科疾患

小児科と連携し、小児耳鼻咽喉科疾患にも広く対応しています。新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関にも認定されています。

4.急性疾患

咽喉頭・頸部感染症、突発性難聴・顔面神経麻痺、めまいなど急性疾患にも対応しています。

• 当科の特徴

患者さんへ

全ての患者さんへ納得のいく治療を受けていただくために、病状等の説明はできるだけ詳しく説明するよう心がけております。（特に手術を受けられる患者さん）

スタッフ紹介

• 

  橘 智靖/ たちばな ともやす

  H14年卒

  役職	耳鼻咽喉科頭頸部外科部長
  専門分野	耳鼻咽喉科一般 甲状腺を含む頭頸部腫瘍診療 中耳・鼻副鼻腔手術
  資格	日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医・専門研修指導医 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医・指導医 日本頭頸部外科学会頭頸部アルミノックス治療指導医 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医（咽喉系） 日本内分泌外科学会内分泌外科専門医 日本鼻科学会認定鼻科手術暫定指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 岡山大学非常勤講師・医学部医学科臨床教授 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器相談医

• 

  金井 健吾/ かない けんご

  H18年卒

  役職	耳鼻咽喉科頭頸部外科副部長
  専門分野	耳鼻咽喉科一般 鼻科学 アレルギー
  資格	日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医・専門研修指導医 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器相談医・補聴器適合判定医 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本医師会認定産業医

• 

  佐藤 明日香/ さとう あすか

  H31年卒

  役職	専攻医
  専門分野	耳鼻咽喉科一般 頭頸部外科

• 古川 智英子/ ふるかわ ちえこ

  R3年卒

  役職	専攻医
  専門分野	耳鼻咽喉科一般

• 上野 雄介/ うえの ゆうすけ

  R2年卒

  役職	専攻医
  専門分野	耳鼻咽喉科一般

診療実績