整形外科
診療科の概要
この度、HPをご覧いただきありがとうございます。整形外科は2025年4月よりスタッフ交代に伴い、以下の方針をお伝えさせていただきます。
① 退院の「早さ」よりも、確かな「回復」を。
患者さんの安心を最後まで見守る整形外科を目指しています。
当科の手術は、最新の低侵襲技術(傷の小さい手術)やOARMなどの機器を導入しつつも、単に退院を早めることだけを目的とはしていません。術後のリハビリテーションや全身管理が回復の質を大きく左右します。医学的妥当性と患者さんの回復状況に基づき、適切な入院期間を確保しています。また、総合病院としての機能を活かし、心臓疾患や糖尿病などの持病をお持ちの患者さん、あるいは他院で対応が困難とされた難症例や、術後トラブルの再手術も積極的に受け入れています。さらに術後は外来にて平均4-5年の経過を見ることが通例で、車でいう長い車検期間をしっかりとっていますので、ご安心ください。「手術をして終わり」ではない、退院後の生活までを見据えた「責任ある医療」を、私たちは提供し続けます。
② 他院での難症例・再手術にも対応。地域脊椎診療の「セーフティネット」として。
脊椎の手術には、時に高度な判断と、合併症に対する迅速な対応力が求められます。当科は、地域における脊椎外科の「最後の砦」としての自負を持ち、難易度の高い症例や、他施設での手術後にトラブルが生じたケースのリカバリー(再手術・改善治療)を数多く手がけています。
経営効率や症例の選別を優先するのではなく、目の前の困っている患者さんを救うこと。それが総合病院である当科の使命です。24時間体制の救急対応、各診療科との緊密な連携、そして経験豊富な専門医4名による執刀。これらが揃っているからこそ、リスクを恐れずに最善の治療を提案することが可能です。
「どこへ行っても同じ」と諦める前に、当科の専門外来へご相談ください。
③透明性の高いDPC医療と、妥協のない専門性の融合。
当科は「DPC(診断群分類別包括評価)病院」として、常に診療内容の透明化と標準化を図っています。これは、不必要な検査や投薬を排し、常に「全国トップレベルの標準的かつ質の高い医療」を提供している証でもあります。
昨今、極端な短期入院を推奨する傾向も見られますが、当科では患者さんの安全を第一に考えます。術後の急変や合併症のリスクに対しても、専門の医療チームが万全の体制でバックアップしており、安易に症例を選別することはありません。 質の高い手術、十分な経過観察、そして手厚いリハビリ。これらすべてをバランスよく提供できるのが、当科が誇る診療の形です。
対象疾患
脊椎
腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア(頸椎、腰椎)、頚椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、脊椎圧迫骨折などの疾患を中心とし、変性後側弯症や圧迫骨折後の後彎変形などの脊柱変形や首下がり症も適応があれば手術治療を行っています。転移性脊椎腫瘍については症例数が増えており、手術や放射線治療、骨修飾薬を含め治療を行っています。腰部脊柱管狭窄症や脊柱変形の治療に対する腰椎低侵襲手術として側方進入椎体間固定術や内視鏡的ヘルニア切除術があり、当院でも適応があれば積極的に施行しています。
最新型移動式CT(O-arm)イメージングシステムの導入
近年の脊椎手術は安全性を高めるため手術用ナビゲーションシステム(以後、手術ナビ)の使用が必須となっています。手術用ナビも車のナビと同様に脊椎インプラントの至適な位置を示して安全に手術をすすめるというものです。当院では10年前から導入し、現在では2台を有しています。
そこに今年、9月から、最新型移動式CT(O-arm)を導入し、2Dおよび3D移動型術中イメージングシステムを開始します。先程の手術ナビとリンクさせ、安全性の向上を超えて、患者さんの身体への負担を大幅に減らすこと(低侵襲化といいます)が可能となりました。大きく創を作ったり、筋肉を剥がすことなく、インプラントの設置ができるようになります。手術時間も短くなり、X線被ばくも最小化にできます。また、手術時だけでなく、術後の痛み、退院後の腰の違和感などの軽減につながります。脊椎手術は、他の整形外科の手術よりリスクが高く、大きい手術の印象がありますが、そのイメージを払拭できればと期待しております。
また、当院で働く医療者にとっても優しさをもたらします。手術時の医療者への被爆の低減、勤務時間の短縮から、当院の目指す“働きたい病院”にマッチするので、この点でも期待できると思います。

膝関節
高齢者の変形性膝関節症、大腿骨内顆骨壊死に対する手術を年間80症例以上行っています。人工膝関節全置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)が主流ですが、最近では若年者の変形性膝関節症に対しては高位脛骨骨切り術(HTO:High tibial Osteotomy)、や人工膝関節単顆置換術(UKA: Unicompartmental Knee Arthroplasty)も適応があれば施行しています。股関節の手術と同様に手術後約2週でリハビリ専門病院に転院の上、継続してリハビリテーションを行っていただけるよう地域連携室を通じ調整させていただきます。
転移性骨腫瘍
主診療科のがん治療方針に大きく関与するPerformance status(PS)が著しく低下する転移性骨腫瘍(脊椎転移、骨盤、大腿骨転移など)の診療が非常に重要だと考えており、放射線治療や手術加療、骨修飾薬を組み合わせた治療を積極的におこなっています。
骨粗鬆症
高齢者の骨折術後患者を中心に診療を行っています。地域開業の先生方と連携しております。
小児整形(乳児検診のみ)
整形外科医による乳児検診(1、3か月)を行っており、先天性股関節脱臼や内反膝(ブラント病)の治療は他施設にコンサルトさせていただきます。
原発性骨軟部腫瘍、関節リウマチ
専門医が不在になったため適切な専門病院をご紹介させていただきます。
股関節
新規患者は受け入れ中止としております。
患者さんへ
整形外科の入院は手術治療が中心となっています。患者さんには病状、治療法を十分説明したうえで最も納得のいく治療法を選択していただきます。手術後は地域連携室を通じ、適切なリハビリテーション専門病院をご提案します。当院から直接リハビリテーション病院に転院し、可能な限り機能が回復するようリハビリテーションを受けていただけます。
手術以外の保存療法を選択された場合には、お近くの整形外科やかかりつけ医で引き続き御加療いただけるようご紹介させていただきます。
スタッフ紹介
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松岡 孝志/ まつおか たかし
H3年卒
役職 第一整形外科部長
専門分野 脊椎疾患全般
資格 - 日本整形外科学会整形外科指導医・専門医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医・専門医
- 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 日本医師会産業医
- OLIF faculty
- BKP(経皮的椎体形成)資格医
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川島 邦彦/ かわしま くにひこ
H13年卒
役職 関節外科部長
(兼)リハビリテーション科部長
専門分野 膝関節
資格 - 日本整形外科学会整形外科専門医
- 近畿ブロック日本赤十字社医療安全推進担当者
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池上 大督/ いけがみ だいすけ
H14年卒
役職 第二整形外科部長
- (兼)医療社会事業部長
専門分野 脊椎外科
資格 - 医学博士
- 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医・専門医
- 日本整形外科学会脊椎脊髄外科学会専門医
- OLIF faculty
-
村田 洋一/ むらた よういち
H16年卒
役職 第二整形外科副部長
専門分野 - 脊椎・脊髄疾患の治療
- 整形外科一般
資格 - 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医・専門医
- BKP(経皮的椎体形成)資格医
- OLIF(側方侵入椎体間固定術)資格医
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濱本 秀一/ はまもと しゅういち
H22年卒
役職 第一整形外科副部長
専門分野 - 脊椎・脊髄疾患の治療
- 整形外科一般
資格 - 日本整形外科学会専門医
- BKP(経皮的椎体形成)資格医
- OLIF(側方侵入椎体間固定術)資格医
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髙橋 惇司/ たかはし あつし
H25年卒
役職 整形外科医長
専門分野 整形外科一般
資格 - BKP(経皮的椎体形成)資格医
- OLIF(側方侵入椎体間固定術)資格医
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本城 文哉/ ほんじょう ふみや
R3年卒
役職 医師
専門分野 整形外科一般
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大西 航平/ おおにし こうへい
R5年卒
役職 専攻医
専門分野 整形外科一般
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熊ノ郷 靖之/ くまのごう やすゆき
R6年卒
役職 専攻医
専門分野 整形外科一般
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髙野 隆太郎/ こうの りゅうたろう
R6年卒
役職 専攻医
専門分野 整形外科一般
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小柴 周平/ こしば しゅうへい
役職 専攻医
専門分野 整形外科一般
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青木 康彰/ あおき やすあき
S54年卒
役職 非常勤医師
専門分野 骨軟部腫瘍(転移性腫瘍を含む)
リウマチ資格 - 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本リウマチ学会リウマチ専門医
連携病院・開業医の先生方へ
従来通り脊椎変性疾患、関節変性疾患(膝関節)については積極的に手術加療をおこないます。また今後は脊椎や股関節、膝関節、足関節などの外傷についても可能な限り対応していきたいと考えています。
転移性骨腫瘍についてはできるだけPSを落とさないよう放射線治療や手術加療、骨修飾薬を組み合わせた治療をおこなってまいります。 この度、股関節、腫瘍専門医、リウマチ専門医が不在になったため原発性骨腫瘍や原発性軟部腫瘍、リウマチ性疾患につきましては専門医療機関をご紹介させていただくことになります。ご理解の上ご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
診療実績
【当科における治療(手術・検査・処置)の診療実績 】
| 症例名 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|
| 脊椎 | 固定術、椎弓形成術、後方除圧術、椎間板摘出術、その他 | 284 | 349 | 331 |
| 股関節 | 人工股関節置換術、再置換術 | 110 | 116 | 122 |
| 膝関節 | 人工膝関節置換術、再置換術、関節鏡、その他 | 99 | 105 | 94 |
| 外傷、骨折、手の外科手術、足の外科手術、その他 | 91 | 57 | 71 | |
| 腫瘍 | (骨転移含む) | 32 | 17 | 10 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1診 (初診) |
小柴(1.3.5週) |
本城 |
熊ノ郷(1.3.5週) |
髙橋(1・3・5週) |
松岡 (脊椎) |
|
大西(2.4週) |
髙野(2.4週) |
大西(2・4週) | |||
| 2診 (再診) |
村田 (脊椎) |
川島 (膝関節) |
村田 (脊椎) |
川島 (膝関節) |
濱本 (脊椎) |
| 3診 (再診) |
濱本 |
松岡 (脊椎) |
【午前】 池上(脊椎) |
||
| 4診 |
- |
池上 (脊椎) |
- |
青木(不定期) |
整形外科 特殊外来
| 専門 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 担当 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 乳児検診 | ○ 午後 |
交代制 | ||||
| 関節クリニック | ○ | 川島 | ||||
| 脊椎クリニック (一般) |
○ | ○ | ○ | ○ | (火・金)松岡 (月・火・金)濱本 (月・水)村田 (火・木)池上 |
|
| 骨粗鬆症圧迫骨折外来 | ○ 午後 |
松岡 |
- 受付時間は午前8時30分~午前11時00分です
- 外来休診日:土曜日・日曜日・祝日と創立記念日(5月1日)、及び12月29日から1月3日迄の年末年始
- (お願い)ご紹介いただく際には、所定の様式による紹介状を添えていただきますよう、よろしくお願いいたします。




