高度医療機器のご案内
当院では、最先端の技術導入・知識習得と、これらの高度医療機器を活かし、がん・脳血管疾患・心臓疾患・運動器疾患を中心とした高度急性期病院として、地域住民の皆さまが安心して暮らせるように努力してまいります。
手術支援ロボット ダ・ヴィンチ
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当院は平成25年に中播磨地区で初めて手術支援ロボット「ダ・ヴィンチSi」を導入し、その後、令和2年4月に「ダ・ヴィンチXi」に更新、令和4年12月に2台目を導入しました。
現在、当院では消化器外科、呼吸器外科、泌尿器科、産婦人科において実施しており、実際の執刀は、ダ・ヴィンチ手術システムを使用するための認定ライセンスを持つ医師が行います。
ロボット手術は、通常の内視鏡手術と同じように、おなかや胸に小さな穴を開けてロボットアームを挿入します。術者はモニターに映し出される高精細の3D画像を見ながら、コントローラーを動かすことで、ロボットアームを遠隔操作します。ロボットアームの先端は人間の指のように繊細に動き、手振れも補正するため、神経をはがしたり血管を縫合したりする緻密な手術が可能です。さらに気腹下の影響もあって出血量を最小限に抑えることが可能です。
手術支援ロボット『ダヴィンチXi』のしくみ
ロボットアーム
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先端は人の指のように滑らかに動きます。
モニター
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助手や看護師はモニターを見ながらアームの向きを調整したり、器具をセットします。
コンソールユニット
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3D画像を見ながら手元のコントローラーを操作します。
デジタルアンギオ装置
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フィリップス社製 Azurion7
平成30年2月より血管造影検査室が2室、手術室にHybrid手術室が1室増設され、被ばく線量を抑えつつ、血管を撮影しながらカテーテル治療や手術を行える血管撮影装置が導入されました。
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東芝社製 infinix Celeve-i
平成23年6月に64列マルチスライスCTと連動した最新のデジタルアンギオ装置を導入いたしました。 血管撮影検査及び、治療時においてCT装置を併用することで、より精度の高い診断と術中の確認をしながらの治療を行う事が出来ます。
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放射線治療装置(リニアック)
当院では、以下の装置と最新のコンピューターを導入することで安全性に優れた治療が実現いたしました。
- 放射線治療装置「VARIAN社製 Clinac-iX」「VARIAN社製 TrueBeam」
- 位置決めシステム「Canon社製 Aquilion Prime SP」
- 治療計画システム「エイダック社製 ピナクル」「日立製作所社製 RayStation」
「BRAINLAB社製 iPlan RT Cone System」
外照射治療装置① Varian Clinic iX
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4・10MV X線、4-15MeV 電子線0.5、1㎝幅マルチリーフ・コリメータ
外照射治療装置② Varian TrueBeam
4・6・10MV X線、6-15MeV 電子線0.5、1㎝幅マルチリーフ・コリメータ
O-armイメージングシステム
今年10月から、最新型移動式CT(O-arm)(図1)を導入し、2Dおよび3D移動型術中イメージングシステムを開始しております。従来の手術ナビとリンクさせることで、従来の透視装置(C-armなど)を遥かに超える最先端の安全性の向上が期待できます。また、低侵襲化が可能となりました。脊椎手術は、他の整形外科の手術よりリスクが高く、大きい手術の印象がありますが、そのイメージを払拭できればと期待しております。
従来はPLIF(後方進入椎体間固定術)と呼ばれる後方から進入し、筋肉を剥離し脊椎を露出した上で神経の除圧、インプラントの設置による固定を行っていました。安定した成績があるのですが背筋のダメージがあるのは事実でした。
今回の導入に併せて前方後方同時固定術が標準となっていく予定です。前方(左側腹部)から5cm程度の皮切で腹筋の間を入って後腹膜腔に進入し、ナビモニタの支援下に椎間内にケージ(人工骨)を設置します(図2a,b)。後方からは小皮切で径皮的にスクリューを刺入します(図3a,b)。
低侵襲(筋肉の隙間から小皮切で進入)で出血も少ないため(図4)、離床もスムーズで入院も2週間以内を想定しています。開業のご先生方で、腰痛や神経痛でお困りの患者さんをお見かけになった際は是非当院の整形外科脊椎クリニックへの紹介をお願い申し上げます。
第二整形外科部長 松岡 孝志
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超伝導MRI装置(3テスラMRI装置)
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当院ではシーメンス社製MRI装置(MAGNETON Vida3.0 T)とPHILIPS社製MRI装置(Ingenia 3T)とPHILIPS社製MRI装置(Ingenia Elition 3T)の3台の装置が稼働しており、撮影部位や症例に応じて各装置を使い分けて検査を行っています。
第1MRI室
シーメンス社製 超電導MRIシステム MAGNETON Vida3.0 T
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第2MRI室
フィリップス社製 超電導MRIシステム Ingenia 3T
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3MRI室(PET・コミュニティ棟)
フィリップス社製 超電導MRIシステム Ingenia Elition 3T
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PET-CT装置
シーメンス社製 Biograph Vision
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PET-CT検査とは少量の放射線を放出するブドウ糖類似薬剤(F-FDG)を投与し、薬が「がん」に集まる様子を撮影するPET検査と、臓器の形状を撮影できるCT検査を組合せ、1回の検査で両画像を重ねて表示することができます。
安全でより精度の高い検査・診断ができるようになります。
また、PET-CT検査予約についてはこちらをご覧ください。
マルチスライス対応全身用CTスキャナ
320列エリアデテクタCT「AquilionONE」
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診断用のCTにはキャノンメディカルシステムズ製「Aquilion ONE / NATURE Edition」(320列)と最新型GEヘルスケアジャパン社製「RevolutionCT」(256列Dual-energy)の導入により、診療レベルの向上と画像診断の飛躍的進歩が実現いたしました。
令和3年4月より稼働している最新型のDual-energy CTでは、仮想単色X線画像や物質密度画像を用いて従来の画像では得られなかった情報による病変の評価や造影剤の低減などが可能となり、さらなる診断能の向上が期待できます。
256列デュアルエナジーCT「RevolutionCT」
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内視鏡システム装置
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平成30年2月に内視鏡検査室を6室に増設、また患者さんの待合室、鎮静後のリカバリーベッド、大腸内視鏡の前処置用のスペースも十分に確保できたセンターです。精緻な内視鏡診断と高難度のESDに取り組んでいます。消化器内視鏡領域で新しく活動の幅を広げていく予定です。
体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)
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当院では、結石治療に体外衝撃波結石破砕装置「ドルニエ社製 DeltaⅡ」を導入いたしました。
ドルニエ社製 DeltaⅡ
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この装置は、腎及び尿管結石に対して、メスや内視鏡を使わず、体の外から衝動波を用いることによって結石を無麻酔で安全且つ粉々に粉砕することが可能となりました。