化学療法センター
化学療法センターの概要
化学療法センターは、
「多職種協働で各々の専門性を発揮し、患者さんとご家族が安心して治療を受け、在宅で望む暮らしができるよう支援する」ことを目標に取り組んでいます。
近年、がん治療における薬物療法の進歩により、従来入院で行われていた薬物療法を、外来通院でも受けることができるようになりました。通院でがん治療を行うことにより、これまでのようにご自宅での生活やお仕事を続けることができます。当院では2006年6月に6床で外来化学療法を開始、同年12月に「外来化学療法室」12床を開設しました。その後、外来化学療法の増加に伴い、2016年9月に20床、そして2018年11月には31床に増床し、名称を「化学療法センター」と変更しました。 化学療法センターは、化学療法センター長のもと、専従看護師・専従薬剤師により安全で確実な治療を、安心して受けていただけるよう努めています。また、歯科衛生士や管理栄養士、MSWなどと連携し、多職種で患者さんやご家族をサポートさせていただきます。
実施実績
設備
第一化学療法室:ベッド8床、リクライニングチェア16床
第二化学療法室:リクライニングチェア7床
治療環境
各ベッドチェアに1台ずつ液晶テレビを設置しています。イヤホンをご持参いただき、自由にご視聴ください。
本や雑誌等をお持ちいただいたり、イヤホンを使用して音楽の聴くなどリラックスしてお過ごしください。
また、無料Wi-Fiをご利用いただけます。
治療前にお薬の内服がある方は水やお茶をご持参ください。軽食等の飲食も可能です。
治療について
※化学療法センターは完全予約制で、治療時間が9:00〜17:00 です。
安心して治療を受けていただくために
初めて化学療法センターを利用される場合、できるだけ治療がはじまるまでに、予約制でオリエンテーションを行っています。看護師からは治療の流れや日常生活の注意事項、治療を受けるにあたっての準備について、薬剤師からは治療内容や薬剤について説明させていただきます。
外来で治療を続けていくためには、副作用の自己管理がとても大切です。そこで、体調日誌の記入をお薦めしています。治療当日には、化学療法センターの看護師が問診を行っており、体調日誌の内容を一緒に確認しながら、その時々の対処方法について一緒に考えさせていただきます。
お薬手帳の確認が必要な場合がありますので、ご持参ください。
治療後の副作用症状やその対処法、仕事や日常生活での困りごと、不安に思うことや気がかりなどありましたら、遠慮なくご相談ください。
安全対策
当院で行われる化学療法は、医師・看護師・薬剤師・栄養士・事務等で構成される化学療法適正検討委員会において、治療効果と安全性を検討した治療です。使用薬剤の投与量・投与方法・投与時間・副作用対策などを検討しています。
薬剤師は、事前に薬剤の投与量及び投与スケジュールを確認し、治療当日には化学療法センター看護師と共にカンファレンスを行い、患者さんへのケアについて検討しています。そして、曝露対策を行った上で安全キャビネットと呼ばれる装置の中で抗がん剤を調製し、その薬剤を看護師が点滴します。
当院は、看護師が行う静脈注射に対する教育制度を設けており、院内基準をクリアした看護師(IVナース)が治療時の血管確保を行っています。
▲朝のカンファレンス風景
▲安全キャビネットによる抗がん剤の調整
症状別
科別
特定薬剤管理指導加算2 FAX用紙
当院への化学療法に関連する情報提供の際は、下記の書式を用いて指定の番号までFAXをお願いします。
スタッフ紹介
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平松 靖史/ ひらまつ やすし
H4年卒
役職 副院長
- (兼)第二内科部長事務取扱
- (兼)血液・腫瘍内科部長事務取扱
- (兼)化学療法センター長事務取扱
- (兼)血液腫瘍センター長事務取扱
- (兼)検査技術部長事務取扱
- (兼)血液管理室長
専門分野 血液・腫瘍
資格 日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・内科指導医
日本血液学会認定血液専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・暫定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本造血細胞移植学会認定造血細胞移植認定医
日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医・指導医
学会認定・自己血輸血責任医師
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
岡山大学医学部医学科臨床教授 -
髙島 健司/ たかしま けんじ
H21年卒
役職 第二内科副部長
- (兼)化学療法副センター長
専門分野 消化器内科(消化管)
資格 - 日本内科学会認定内科医
- 日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医
- 一般社団法人日本肝臓学会認定肝臓専門医
化学療法センターの感染対策
通院治療を受けるにあたり、感染予防に努めましょう。
感染予防対策のため治療中の患者さんの安全上必要な場合を除き、患者さん以外の入室をご遠慮いただいています。同伴のお子様の入室も、ご遠慮ください。
院内でのマスク着用および入室前に擦式アルコール消毒剤での手指消毒をお願いいたします。
ご本人及びご家族が37.5℃以上の発熱がある場合、咳やのどの痛みなどの症状がある方は、来院する前にご連絡ください。また来院後に体調不良のある方は、受付スタッフにお声かけください。
緊急時の対応について
下記の症状が続く場合は、我慢せず早めに化学療法センターにご連絡ください。
- 38度の発熱が続き、解熱鎮痛剤や抗生物質を服用しても熱が下がらないとき
- 食事や水分が取れない
- 水分を取っても吐いてしまう
- 1日3~5回の嘔吐が続く
- 1日4~6回の下痢が続く
- 息苦しい
- 動けない
- 強い痛みがある
- 免疫チェックポイント阻害剤の治療を受けている、あるいは受けた経験があり、冊子に記載されている症状が出現したとき
- その他、気になる症状があるとき
研修会について
当院が主催する外来化学療法の研修会のお知らせはこちらをご覧ください。