膀胱がんに対する「光線力学診断経尿道的膀胱腫瘍切除術(PDD-TURBT)」を開始しました
姫路赤十字病院では、2023年10月に膀胱がんに対する「光線力学診断経尿道的膀胱腫瘍切除術(PDD-TURBT)」を開始しました。
筋層非浸潤性膀胱がんは、未治療の膀胱がんの約7割を占め、通常、初期治療として経尿道的膀胱腫瘍切除術(以下 TURBT)による膀胱温存を目指した治療を行います。しかし、筋層非浸潤性膀胱がんは、TURBT施行後、5年以内に膀胱内に再発することがあり、再発を繰り返すうちに浸潤性のがんに進展し、生命予後が不良となることがあります。
光線力学診断経尿道的膀胱腫瘍切除術(以下PDD-TURBT)は、膀胱腫瘍の診断・治療・再発予防を目的として、アミノレブリン酸製剤(アラグリオ:SBIファーマ株式会社)を用いた光線力学診断(PDD:photodynamic diagnosis)を併用する経尿道的膀胱腫瘍切除術です。
PDD-TURBTは膀胱再発率の低下につながることから、膀胱がん診療ガイドラインにおいても最も高い推奨度(推奨の強さ1・エビデンス確実性A)にて位置づけされています。
当院泌尿器科では、膀胱がん治療を広くお届けできるように、安全面に配慮し、チーム医療で治療を行ってまいります。