トリニティ大学学長、英国政府AMR特使ディヴィース先生の講演会を開催
2月27日、当院におきまして、英国政府薬剤耐性特使のデイム・サリー・ディヴィース先生を講師に、駐日英国大使館、姫路市との共催による「薬剤耐性(AMR)問題とメディカルサイエンス分野のキャリアの重要性~英国AMR特使との対話~」と題した講演会を開催いたしました。
姫路市は日本の自治体で初めて「AMR対策推進のまち」を宣言し、AMR対策に積極的に取り組んでおり、デイム・サリー・ディヴィース先生がその取り組みに賛同され、今回の講演会が実現し、感染症指定医療機関である当院での開催となり、清元秀泰姫路市長もご挨拶に駆けつけてくださいました。
デイム・サリー・ディヴィース先生は、英国内での医療分野における活躍が認められ、2011年に女性として初めて、第16代CMO(英国政府最高医学責任者)に就任されました。現在トリニティ大学(ケンブリッジ大学)学長もお務めです。 講演においてデイム・サリー・ディヴィース先生は、「AMRは静かなパンデミックとも呼ばれ、世界中に蔓延しているが、その影響については見落とされており、AMRによる死亡者数は年間120万人以上と、HIVの80万人を大きく上回る。また、その5人に1人は5歳以下である。」「病院や学校など現場の人から声を上げ、AMRとの戦いに参加してほしい」と呼びかけられました。
またAMR以外でも、女性医師へのアドバイスとして、「自信をもって、周りの評価は気にせず前に進んでください。You Can Do It!」と力強いメッセージをいただきました。
デイム・サリー・ディヴィース先生のお話を伺い、若い学生、職員、そして私たち参加者全員にとって非常に刺激のある有意義な時間となりました。