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脊椎手術に低侵襲治療「O-armイメージングシステム」を導入

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今年10月から、最新型移動式CT(O-arm)(図1)を導入し、2Dおよび3D移動型術中イメージングシステムを開始しております。従来の手術ナビとリンクさせることで、従来の透視装置(C-armなど)を遥かに超える最先端の安全性の向上が期待できます。また、低侵襲化が可能となりました。脊椎手術は、他の整形外科の手術よりリスクが高く、大きい手術の印象がありますが、そのイメージを払拭できればと期待しております。

従来はPLIF(後方進入椎体間固定術)と呼ばれる後方から進入し、筋肉を剥離し脊椎を露出した上で神経の除圧、インプラントの設置による固定を行っていました。安定した成績があるのですが背筋のダメージがあるのは事実でした。

今回の導入に併せて前方後方同時固定術が標準となっていく予定です。前方(左側腹部)から5cm程度の皮切で腹筋の間を入って後腹膜腔に進入し、ナビモニタの支援下に椎間内にケージ(人工骨)を設置します(図2a,b)。後方からは小皮切で径皮的にスクリューを刺入します(図3a,b)。

低侵襲(筋肉の隙間から小皮切で進入)で出血も少ないため(図4)、離床もスムーズで入院も2週間以内を想定しています。開業のご先生方で、腰痛や神経痛でお困りの患者さんをお見かけになった際は是非当院の整形外科脊椎クリニックへの紹介をお願い申し上げます。

第二整形外科部長 松岡 孝志

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