漏斗胸について

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漏斗胸について

漏斗胸で悩まれている方へ

漏斗胸とは

漏斗胸とは、胸骨(胸の前の骨)とそこにつながる肋骨が背側に陥凹している状態を言います。原因は、今のところはっきりと分かっていません。 中には、陥凹した胸骨が心臓を圧迫するために、不整脈や運動時の息切れを訴えることがあります。しかし、そのような症状がなくても、自分の胸の形を非常気にされ、つらい思いをされているお子様も多くおられます。基本的に美容目的になりますが治療することが可能です。

治療(胸腔鏡下胸骨挙上術【Nuss手術】)…保険は適応されます

当院で行なっている治療は、金属バーを挿入して胸骨を挙上するNuss手術を行っています。Nuss手術とは、両側の胸部に2~3cmの切開を入れ、体格にあわせて曲げたチタン製のバーを胸骨の裏に挿入し、そのバーを回転させることによって胸骨を持ち上げるというものです。金属バー挿入の際、胸腔鏡というカメラを胸に挿入し安全を確認しながら行います。金属バーは約2~3年間留置し、その後手術で抜去します。傷は腋窩のためほとんど目立ちません。

手術後:傷は正面から見えにくい場所になります

麻酔は?

手術は全身麻酔で行ないます。また、手術の際に術後の痛みを和らげる硬膜外麻酔というものを併用します。これは脊髄の近くに細いチューブを留置し、術後数日間痛み止めの薬を流すというものです。これによって術後の痛みはかなり軽減されます。麻酔についての詳しい説明は麻酔の専門医が行ないます。

手術後の運動制限

手術後はバーのずれを予防する意味で、相撲・空手・柔道などの格闘技・スキーなどの激しい接触が予想されるスポーツは控えてください。走ったり、跳んだり、水泳といった普通の運動は構いません。体育の授業に関しては内容によっては避けたほうがいいこともありますので主治医に確認してください。もちろんバーを抜去した後は、運動の制限はありません。

お子様の胸の形で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。