ピックアップドクター 小児科 五百蔵智明 医師
小児科 院長補佐兼第二小児科部長
五百蔵智明(いおろいともあき)
私は兵庫県で生まれ育ち大学時代も神戸で過ごしました。医師になってからは大学病院や関連病院に勤務し、2000年に当院に小児科医として赴任しました。時がたつのは早いもので、当院での勤務も20年以上となり、私の医師キャリアの大半がここ姫路となりました。
「小児科医は小児のすべてを診ることができて一人前」と研修医時代に教わりましたが、私はサブスペシャリティとして新生児を選びました。その理由は、どんな時も決して諦めることなく目の前の小さな命を懸命に救おうと奮闘する先輩たちの背中に憧れたからです。確かに新生児医療は大変なところも多々ありますが、子どもたちの生命力の強さを身近に感じることができるとても魅力的な分野であり、今もこの道を選んだ良かったと思っています。
当院の小児科を紹介します。一般小児病棟が50床で、姫路市を中心とした兵庫県中播磨・西播磨地域の小児基幹病院として、入院が必要なお子さんを24時間体制で受け入れています。また当院は平成27年に指定を受けた総合周産期母子医療センターであり、NICU(新生児集中治療室)が18床、GCU(新生児治療回復室)が24床の計42床です。新生児専用救急車を有しており、中・西播磨地域の産婦人科医院や病院産婦人科からの新生児搬送を24時間体制で行っています。昨今、医療を取り巻く環境は目まぐるしく変化していますが、当院で働いていて今も昔も変わらないと感じることは、小児科に関わってくださる医療関係者の方々がこの地域の子どもたちを何としても守ろうとする強い気持ちを持ってくれていることです。この伝統の礎を作ってくださった先人たちへの敬意と感謝の念を忘れずに、これからもしっかりと守り続けようと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。