無痛分娩
当院では、お産の痛みを緩和するための麻酔(無痛分娩)を行っています。
硬膜外麻酔あるいは脊髄くも膜下麻酔を中心とした区域麻酔を用いて行っています。産科医・麻酔科医・助産師が協同して安全で質の高い無痛分娩を実施できる体制を整えています。
無痛分娩は予約と同意書が必要です。
当院では、無痛分娩を希望される方も医学的適応を有する方(母体の心臓疾患や重症妊娠高血圧等)も無痛分娩の対象としています。
ご希望の方は、妊娠34週までに産科医・助産師に無痛分娩の意思をお伝えください。
産科医より無痛分娩の説明を受けていただきます。
(一部に無痛分娩を受けられない方がいらっしゃいます。下記の「無痛分娩を希望される方へ」をご確認ください。)
妊娠36週頃に麻酔科外来を受診し、無痛分娩についての同意をいただきます。
計画日より前に破水や陣痛が来た場合、夜間・休日、もしくは他の患者対応のため安全に行えない状況にあると判断した場合は、無痛分娩を行えないことがあります。
急変時には、産婦人科医、麻酔科医、助産師が連携し、自施設で対応します。
無痛分娩の実際
当院では計画分娩(予め入院日を決めて行う誘発分娩)で行っております。自然陣発を希望される方は、対応できる範囲で対応いたしますので、医師、助産師にご相談ください。
無痛分娩の鎮痛方法は、主に硬膜外麻酔を採用しております。硬膜外麻酔とは、腰から針を刺して、硬膜外腔というスペースに細いカテーテルを挿入し、そこから麻酔薬を注入する方法です。
引用元:一般社団法人 日本産科麻酔学会
2021年8月25日更新
無痛分娩実施体制
施設管理責任者:
副院長 兼 第一産婦人科部長 兼 周産期母子医療センター長 |
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水谷 靖司 |
日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医 |
無痛分娩麻酔管理者:
麻酔科部長 兼 集中治療部長 |
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山岡 正和 |
日本麻酔科学会専門医・指導医 |
1)講習会受講歴 ・無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)主催 「JALAカテゴリーA講習」修了(2024.06.20)有効期限2026.06 |
麻酔担当医:
麻酔科医 |
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山岡 正和、岡部 大輔、南 絵里子、西村 健吾、小橋 真司、本庄 郁子 岡崎 結里子、山本 祐未、山本 綾子、門馬 和枝、妹尾 悠祐 |
日本麻酔科学会専門医・認定医 |
- 院内無痛分娩ワーキンググループ:有
- 無痛分娩の説明・同意書:有
- 無痛分娩の標準的方法:有
- 分娩に関連した急変時の体制:
産婦人科・新生児科・麻酔科・救命救急センターが連携し、緊急帝王切開術および母体急変時対応を行っております。
無痛分娩に関する設備及び医療機器の配備状況
麻酔器 | あり |
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除細動器 | あり |
母体用生体モニター | あり |
蘇生用設備・機器 | あり |
緊急対応用薬剤 | アドレナリン・硫酸アトロピン・エフェドリン・静注用キシロカイン・ジアゼパム・プロポフォール・ロクロニウム・スガマデックス・硫酸マグネシウム・静注用脂肪乳剤(精製大豆油)・乳酸加(酢酸加、重炭酸加)リンゲル液・生理食塩水 等 |
勤務医師数
2024年6月時点 | 常勤医師数 | 非常勤医師数 |
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産婦人科医師 | 12 | 1 |
麻酔科医師 | 13 | 3 |
合計 | 25 | 4 |
分娩取扱実績 ―当院の無痛分娩は2018年12月より開始いたしました―
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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分娩件数 | 563 | 526 | 525 | 599 | 561 |
(再掲)非無痛経膣分娩件数 | 302 | 292 | 240 | 273 | 248 |
(再掲)無痛分娩件数 | 17 | 11 | 37 | 50 | 45 |
(再掲)帝王切開分娩件数 | 244 | 223 | 248 | 276 | 268 |
無痛分娩に関わる助産師・看護師
無痛分娩研修修了助産師数 | 26 |
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NCPR資格保有者数 | 96 |
救急蘇生コース | |
JCIMELS | 3 |
PC3 | 4 |
ALSO | 8 |
ICLS | 11 |
日本産婦人科医会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業への参画
参画の有無 | 最終報告年月日 | |
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日本産婦人科医会偶発事例報告 | 有 | 定期報告(2021/3/31) |
妊産婦死亡報告事業 | 有 | 報告事例なし |