経鼻内視鏡検査
通常の内視鏡の太さは、直径約9~10mmですが、経鼻内視鏡検査の内視鏡は直径5mmです。そのため鼻から挿入することができます。
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長所
- 内視鏡が舌の付け根の敏感なところを通らないので、不快や吐き気を感じにくくなります。
- 検査中に会話ができます。
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短所
- 画質がやや悪いので、萎縮性胃炎の強い方や癌の精密検査には向きません。
- 管が細いために胃内の洗浄、胃液の吸引などに時間がかかります。
- 鼻孔が狭い人は、鼻の痛みが強いことや、内視鏡が通らないことがあります。
- 管が細いため、処置具が通らないので、内視鏡治療(止血術や切除術)はできません。
経鼻内視鏡には、以上のような長所・短所がありますが、胃透視検査(バリウム検査)に比べると、病変の発見率は非常に高くなります。通常の内視鏡検査よりは、だいぶん楽にできますので、胃カメラを受けてみたいけど勇気がない方はぜひ経鼻内視鏡を希望してください。