各センターのご案内

神経内分泌腫瘍(NEN)センター

神経内分泌腫瘍(NEN)センター開設のお知らせ

NENとは、Neuroendocrine neoplasm(神経内分泌腫瘍)の略で、本邦での頻度は年間6,000人程度とされるまれな疾患です。しかし、疾患の認識が広がったことや、人間ドックでの超音波検査、CT検査により偶然発見されることもあり、NENと診断される患者は増加傾向にあります。NENは比較的良性とされるG1から、悪性度の高いG3、さらに急速に進行するNECまでさまざまな病態を含む疾患であり、経過観察、手術、薬物療法の治療が、腫瘍径や転移の有無、組織型によって異なってきます。
必要とされる検査は、オクトレオスキャン、超音波内視鏡下生検、病理診断、PET-CT検査になり、その結果を消化器内科、消化器外科、呼吸器内科、病理診断科、放射線診断科、放射線治療科、放射線治療科の専門医がそれぞれの専門知識を生かしながら解釈し、的確なNEN治療を提供するのです。機能性NENの場合で局在診断を明らかにする必要がある場合はIVR専門医に依頼しSASI testを行う必要があり、遺伝性腫瘍である多発性内分泌腫瘍症1型(MEN1)、フォンヒッペルリンドウ病(VHL)を疑う場合は遺伝診療部門への紹介が必要になります。まさしくチーム医療が必要とされる疾患と言えるでしょう。
治療面においては、内視鏡切除、外科切除、薬物治療、肝転移を有する場合には肝切除、動脈塞栓療法や腫瘍焼灼術が用いられています。さらに、現在運用に向けて準備中の、放射線同位元素を用いる内用療法(ルタテラ:Lu-177)がこれに加わります。これらにより、NEN診療〜治療を一貫して行う体制が全て整ったことになります。
この度、神経内分泌腫瘍(NEN)センターを開設しました。日々の診療の中で診断、治療に悩まれる症例があるかと思います。相談窓口としてNEN専門外来(膵臓、消化管)を開設しましたので、是非ご利用下さい。


神経内分泌腫瘍(NEN)センター長 甲斐 恭平

症例(インスリノーマ)

▲造影CT検査で膵尾部に濃染する腫瘤(赤矢印)を認める


▲超音波内視鏡による腫瘍生検(赤矢印:穿刺針)



脾動脈からの血管造影(カルシウム溶液を用いたSASI test)によりインスリン値の上昇を認め、インスリノーマと診断しました。濃染部位(赤矢印)が腫瘍です。


▲濃染部位(赤矢印)が腫瘍


神経内分泌腫瘍(NEN)専門外来について

かかりつけ医の先生からFAXにて地域医療連携室に紹介していただくことで受診可能です。

神経内分泌腫瘍(NEN)専門外来担当

専門 担当(内科)
消化管 堀 伸一郎
膵臓・胆道 髙谷 昌宏
※なお、紹介状には【神経内分泌腫瘍(NEN)専門外来 受診希望】とご記載ください。


スタッフ紹介

  • 甲斐 恭平

    副院長
    神経内分泌腫瘍(NEN)センター長

  • 堀 伸一郎

    内科
    消化管内科部長(兼)消化器副センター長

  • 髙谷 昌宏

    内科
    第一消化器科部長(兼)内視鏡センター長

  • 岸野 大蔵

    内科
    呼吸器内科部長(兼)呼吸器副センター長

  • 信久 徹治

    外科
    上部消化管外科部長

  • 武本 充広

    放射線科
    第一放射線治療科部長

  • 伏見 聡一郎

    病理診断科
    病理診断科部長職務代理

  • 正岡 佳久

    放射線科
    放射線診断科副部長