輸血検査部門
認定輸血検査技師、細胞治療管理師、I&A視察員など専門的な資格を持った技師が在籍しています。
タスク・シフト/シェアの一貫として、輸血関連情報カード*の患者様への説明をはじめ、輸血副反応の観察、輸血同意書の説明など業務を拡大していくことを目指しています。
また2023年から緊急時の輸血依頼にも迅速に対応できるよう他職種でのシミュレーションにも取り組んでいます。
*輸血関連情報カード:輸血療法を実施する際に注意すべき点を他の医療機関と情報共有するためのカード
輸血検査
安全な輸血ができるように、血液型検査、不規則抗体スクリーニング検査等を24時間自動輸血検査機器2台体制で実施して います。
異常反応を認めた血液型検査の精査や不規則抗体スクリーニングが陽性になった場合の抗体同定検査についても院内で実施しているため、迅速に適合血を選択することができます。
自動輸血検査機器
試験管法
多職種連携緊急
輸血シミュレーション
輸血関連情報カード
製剤管理業務
善意の献血者から提供された血液製剤を無駄にしないよう、日々適正使用に努めています。
2023年度は赤血球液7646単位、新鮮凍結血漿1485単位、濃厚血小板19225単位を使用し、自己血採血は946単位行いました。
製剤の廃棄を減らすため、日々の在庫量の管理や、職員への教育を行い、2023年度は赤血球液、濃厚血小板の廃棄ゼロを達成しました。
また不必要な輸血をしないよう、個々の輸血依頼をチェックし、輸血が不要、もしくは過剰と思われる症例に対して、積極的に疑義照会を行っています。
小児の輸血に関してドナーの曝露数や廃棄量を削減するため、2022年8月から血液製剤の分割業務を開始、2023年度は59件の分割を実施しました。
血液製剤専用保冷庫
輸血依頼の適正確認
製剤分割
使用機器
装置 | 名称 | 台数 |
---|---|---|
自動輸血検査機器 | VISION Swift | 2台 |
血液製剤専用保冷庫 | MBR-107T4-PJ | 2台 |
血液製剤専用保冷庫 | MBR-506T4-PJ | 2台 |
バイオメディカルフリーザー | MDF-MU549DH-PJ | 1台 |
超低温フリーザー | MDF-C8V1-PJ | 1台 |
液体窒素下凍結保存容器 | クライオプラス1 | 1台 |
FFP解凍器 | ジェルウォーマーTT-4000 Plus FP-40 |
各1台 |
血小板振盪機 | DRL-4BP-1 DHB-32B |
1台 |
クリーン・ベンチ | VST700A | 1台 |
無菌接合装置 | TSCD202 | 1台 |