生化学・免疫検査部門
生化学・免疫検査部門紹介
生化学・免疫検査部門では、二級臨床検査士(臨床化学)(免疫血清学)および認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師の資格取得しているスタッフが在籍しており、日々正確かつ迅速な結果を提供しております。生化学検査項目で各検査項目を1件として年間平均250万件以上、免疫検査項目で25万件以上の検査を実施しています。地域の基幹病院の役割を担っていると自負しながらスタッフ一同自己研鑽を重ねながら日々業務を熟しています。夜勤・休日勤務においても生化学・免疫検査分析装置2台のうち1台は稼動させて業務運用を実施しており、働き方改革に即した時間外労働をなくす方向で担当専門技師でなくても標準作業手順書(項目SOP)・緊急検査マニュアルを作成し夜勤・休日勤務者に引き継ぐ形で業務を遂行しています。
生化学検査
生化学検査は糖質・脂質・酵素などの生化学検査項目だけでなく、一部の免疫検査項目(IgG,A,M,C3,C4,Ferritin,MMP-3など)や薬物血中濃度をロシュ・ダイアグノスティックス株式会社製の生化学自動分析装置cobas8000(c702,c502)を用いて測定しています。 また1日平均約800検体を測定しておりTAT(Turn Around Time)を90分に設定し結果を報告しています。LIS(臨床検査情報システム)を用いて、分析エラーリストから臨床検査技師が確認、再検指示および結果報告を実施、また搬送システムと連携し自動再検、大型冷蔵ストッカーから追加検体のピックアップ、臨床側からの問い合わせ等、一元管理にて日常業務を実施し、利用者に貢献しています。
生化学検査分析モジュール
Cobas8000(c702・c502)
免疫検査
免疫検査は、感染症ウイルス検査、腫瘍マーカー検査、内分泌検査、免疫抑制剤の血中濃度測定など35項目の多岐にわたりロシュ・ダイアグノスティックス株式会社製免疫検査自動分析装置 cobas8000(e801)を用いて電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)にて測定しています。試薬は自動開閉システムにより試薬の劣化を防ぎオンボード期間を長く置くことが可能となり、内部精度管理と共に精度の高い結果を報告しています。
免疫検査分析モジュール
Cobas8000(e801)
搬送システム
搬送システムは株式会社エイアンドティー社製の検体検査自動化システムCLINILOGを用いて自動遠心にて血清分離し、MPAMにて委託検査項目があれば2次容器に自動分注しています。これにより採血管の本数を減らすことが可能となり、患者様の負担軽減に努めることが出来ました。また搬送システム更新時に大型冷蔵ストッカーを設置したことにより、自動閉栓した検体を1週間冷蔵保管し、追加検体等あれば容易にピックアップができるなどスタッフの労力の削減、他の業務への人員配置など業務改善に大きく貢献しています。
搬送システム
自動遠心機およびMPAM+
大型冷蔵ストッカー
使用機器
装置 | 名称 | 台数 |
---|---|---|
生化学分析装置 | cobas8000<c702・ISE> | 2台 |
生化学分析装置 | cobas8000<c502> | 2台 |
免疫分析装置 | cobas8000<e801> | 2台 |
検体搬送装置(遠心機) | CLINILOG iCM | 1台 |
検体搬送装置(MPAM+) | CLINILOG MPAM+ | 1台 |
検体搬送装置 (サンプルステーション) |
CLINILOG SS | 1台 |
検体搬送装置 (検体移載モジュール) |
CLINILOG STM | 2台 |
検体搬送装置 (大型回収モジュール) |
CLINILOG RAA | 1台 |
検体搬送装置 (閉栓モジュール) |
CLINILOG SE | 1台 |
検体搬送装置 (冷蔵ストッカー) |
CLINILOG RS | 1台 |