チーム医療

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診療受付時間 午前 8:30〜11:00
休診日 土・日・祝日・創立記念日(5/1)
・年末年始(12/29~1/3)
面会時間 平日 14:00~16:00、
土・日・祝日 13:00~17:00

姫路赤十字病院では、患者さんの抱える多様な疾病に関する問題を迅速に効果的に解決するために、多職種で構成する専門チームの力を結集して治療やケアにあたっています。
チーム医療に関わるスタッフは、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ、臨床検査技師、医療ソーシャルワーカーなどの専門的な知識・技術をもった専門職で構成しています。
安心して治療を受けていただくために患者さんやご家族のサポートに努めております。

感染制御チーム(ICT)

感染制御チーム(ICT)

感染制御チーム(ICT)は、医師(ICD)、看護師(感染管理認定看護師)、薬剤師(感染制御認定薬剤師)、臨床検査技師(感染制御認定臨床微生物検査技師)から構成しています。ICTは院内外の感染症に対する監視・制御活動や感染防止対策にかかるマニュアルの作成、研修会の実施などに加えて地域の医療機関や行政機関とも連携しながら感染対策の推進活動に取り組んでいます。

抗菌薬適正使用チーム(AST)

抗菌薬適正使用チーム

抗菌薬適正使用チーム(AST)は、医師(ICD)、看護師(感染管理認定看護師)、薬剤師(感染制御認定薬剤師)、臨床検査技師(感染制御認定臨床微生物検査技師)から構成し抗菌薬に関する支援を行っています。ASTは、感染症治療の早期モニタリングと主治医へのフィードバッグ、抗菌薬適正使用に関わる評価、抗菌薬適正使用の教育・啓発、院内で使用可能な抗菌薬の見直し、微生物検査・臨床検査の利用適正化、抗菌薬の適正な使用を目的とした年2回程度の職員研修、院内の抗菌薬使用に関するマニュアルの作成、他の医療機関から抗菌薬適正使用の推進に対する相談対応等を行っています。

排尿ケアチーム

排尿ケアチーム

排泄が自立するということは、その人の尊厳に関わることです。尿道カテーテルの適応や、メリット・デメリット、抜去後に生じる可能性のある下部尿路機能障害や排尿行動の障害により患者や家族のQOLを低下しない適切な排尿ケアが提供できることを目標に活動していきます。

オーラルマネジメントチーム(OMT)

オーラルマネジメントチーム

オーラルマネジメントチームは各病棟のリンクナースを中心に歯科医師、看護師、歯科衛生士など多職種からなるチームです。主に入院患者さんの口腔環境を維持、改善し、誤嚥性肺炎や人工呼吸器関連肺 炎などの種々の感染症を予防することで、治療を安全に行えるよう取り組んでいます。毎週、チームカンファレンスを行い、各病棟をラウンドし、口腔環境の不良な患者さんに対するケア方法について指導、助言を行っています。また、口のケアに対する知識向上のための研修や講演会、勉強会を企画、実施しています。
昨年度から稼働した入退院センターと連携し、入院前の患者さんの口腔内のチェック、口腔清掃も行っています。

緩和ケアチーム

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは、身体症状担当医師、精神症状担当医師、看護師(緩和ケア認定看護師、がん看護専門看護師)、薬剤師(緩和薬物療法認定薬剤師)、医療ソーシャルワーカー、公認心理師、管理栄養士、作業療法士のコアメンバーと、スーパーバイザー(血液腫瘍内科医、外科医、放射線科医、地域医療連携課長)から構成され、緩和ケアの専門的な医療、ケアを提供します。がん患者さんとご家族が持つ、あらゆる苦痛の緩和をはかり、QOLの向上をめざし、その人らしい生活を過ごせるように努めています。

救命率向上部会

救命率向上部会

救命率向上部会は、院内CPA発生などの緊急事態において、院内スタッフ全員が適切な対応を行うことで救命率の向上、患者予後の改善を目指すために、救急医療運営委員会の傘下として発足しました。現在、年1回の「西播磨ICLSコース(救急医学会認定コース)」、年2回の「院内ICLSコース」、年3回の「コードブルーシミュレーション」を開催しています。毎月行われる部会では、各コースの打合せや振り返りだけでなく、実際のコードブルーやRRS(Rapid Response System)の検証も行っています。心停止は院内のどの部署においても起こりうるもので、いったん発生すれば蘇生を開始するまで少しの猶予もありません。救命率向上部会は、突然の心停止に対して最初の10分間の適切な対応とチーム蘇生を習得するためのお手伝いをしています。

呼吸ケアチーム(RST)

RSTチーム

呼吸サポートチーム(RST)は、入院中の患者に対する呼吸ケアの向上を目指し、助言、教育、標準化、安全管理を行うチームです。人工呼吸器装着患者の人工呼吸器装着期間、再挿管率を減少することや、人工呼吸器や酸素療法に関わる医療者が安全安心にケアや取扱いが出来ることを目指しています。
当院では2010年より活動を開始し、医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士でチーム活動をしています。活動内容は週に1回ラウンドを行い呼吸に関する問題の検討や人工呼吸器の安全確認をすることや、マニュアル整備、酸素療法、人工呼吸に関する研修会を行っています。
今後も院内外の呼吸ケアの必要な患者さんと関連する医療者の支援を行っていきます。

褥瘡対策チーム

褥瘡対策チーム

入院患者の褥瘡予防・治療を行うことを目的に活動をしています。
褥瘡危険因子評価によってハイリスクと判断された患者さんや褥瘡を保有している患者さんに対して、体圧分散寝具の選択、スキンケア、ポジショニングなど適切なケアと治療が提供できるように取り組んでいます。

【構成メンバー】 専任医師(形成外科医師 皮膚科医師)、管理栄養士、専任看護師、褥瘡管理者、事務員

精神科リエゾンチーム

精神科リエゾンチーム

精神科リエゾンチームは、精神的医療と身体的医療との連携を図り、一般病棟での患者家族の精神症状や心理的問題に対して、専門的技術をもって治療、ケアを行うチームです。
高岡病院の協力を得て、週2回のチーム活動を行っています。高岡病院の精神科医師とともに当院の緩和ケア内科医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーがチームのメンバーとなり依頼のある部署の医師、看護師とともにカンファレンスを行っています。精神症状に対応することで、患者さん、ご家族だけでなく現場のスタッフが安心して医療を行えるようサポートしていくよう努めます。

糖尿病療養支援チーム

糖尿病療養支援チーム

糖尿病の治療には、患者さんが主体となった正しい生活習慣や治療の継続が必要です。このため糖尿病療養支援チームは、患者さんやご家族に対して糖尿病に関する最新の知識や治療および自己管理方法を提供するため糖尿病教室を開催しています。
糖尿病教室は、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・検査技師・理学療法士が新型コロナウイルス感染症の流行状況に応じて、集団・個別で行っています。糖尿病教室を通して、今後もより多くの糖尿病患者さんの健康維持に貢献したいと考えています。

栄養サポートチーム(NST)

栄養サポートチーム

NSTとは、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、言語聴覚士、歯科衛生士、臨床検査技師などの他職種がそれぞれの専門技術を活かし、患者さんに適切な栄養支援を行う医療チームです。入院患者さんの栄養状態の評価を行い、適切な栄養管理方法を選択・提案し、栄養状態を改善すると共に治療効果を高め、QOLの向上を目指します。また、2021年から日本臨床栄養代謝学会「栄養サポートチーム(NST)専門療法士」認定規程認定教育施設として、NST専門療法士の育成を行っています。

認知症ケアチーム

認知症ケアチーム

認知症を持つ人が入院した場合、認知機能障害により入院や治療の必要性が理解できないことや、身体的不調をうまく訴えることができず、不安、焦燥、徘徊等の行動・心理症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)がみられることがあります。
そのため、認知症を持つ人が安心して入院生活を送り、必要な治療を安全に受け、すみ慣れた地域に戻れるようサポートして行くことが重要となってきます。今後も、患者さんが安心して治療を受け、住み慣れた地域で生活が続けられるように貢献したいと考えております。よろしくお願いいたします。

院内緊急対応チーム(RRT)

心停止の予兆に早期に気づき対応すれば急な心停止を回避できる可能性が高くなるといわれ、迅速に対応するチームとしてRRTの活動が始められました。
当院では2014年より麻酔科医、循環器内科医、看護師(集中ケア認定看護師、救急看護認定看護師、小児救急看護認定看護師)等の多職種により院内の様々な部署からのRRT要請に対応する活動を開始しています。2022年度より1名の看護師を専任とし、RRT要請に対応する以外にもチームの看護師を中心にCCOT(クリティカルケアアウトリーチチーム)として病棟をラウンドすることにより懸念のある患者さんの急変予兆の早期発見と対応に努めています。
今後も予測されない心肺停止を回避できるようにRRT活動を積極的に行い、患者さんの安全性の向上を目指します。

術後疼痛管理チーム

術後疼痛管理チーム

手術を受ける方がとても気になることの一つに、手術後の痛みがあります。「切るのだから痛いのは当たり前」、「痛いと困るな」、などいろいろな意見があると思います。手術後の数日間が最も痛く、この時期をうまく乗り切ることが大切です。とはいえ痛みが少ないにこしたことはありません。
当院では、2023年1月より術後疼痛管理(APS)チームが活動を開始しました。麻酔科標榜医・薬剤師・看護師などで構成されており、手術後の痛みを少しでも軽減させるために手術の種類に適した鎮痛方法を各科に提案しています。また、マルチモーダル鎮痛と呼ばれるいろいろな鎮痛法を組み合わせることで、以前よりも手術後の痛みを軽減することが可能となりました。
APSチームでは、また手術後の嘔気・嘔吐などの合併症も併せて対応しています。
手術を安心して受けていただくよう、また手術後の回復やリハビリが円滑に進むように各専門職が力を合わせて応援いたします。

輸血業務改善チーム

輸血業務改善チーム

輸血業務改善チームは、輸血医療に専門性を持つ医師、看護師、臨床検査技師で構成されており、安全で適正な輸血を実施するため、輸血業務の改善・向上に向けて活動しています。
適正使用されているかを確認するための疑義照会をはじめ、同意書の見直し・改訂を行っています。
また同意書取得時に使用する説明動画を作成し標準化することで、患者様への安心感、スタッフの負担軽減、タスクシフト/シェアの実現ができるよう検討会を実施しています。
今後は輸血機能評価認定取得を目指しています。

造血幹細胞移植チーム

造血幹細胞移植チーム

当院は造血幹細胞移植推進拠点病院である岡山大学と連携し、病気の状況に応じた最適な造血幹細胞移植を受けられるだけでなく、さらに移植後の生活の質を保つことができるよう長期フォローアップ体制を構築している造血幹細胞移植推進地域拠点病院です。このために高い専門性を持つ他職種からなるチームを発足し、治療による病気の制御だけでなく、合併症管理や社会的、心理的サポートを行っています。また、研修会などを通じて地域の皆様と一緒に患者をサポートできる体制を整えています。

医療放射線被ばく管理部会

医療放射線被ばく管理部会

放射線を利用した診療は、患者に多大な利益をもたらす一方、放射線被ばくによって患者に健康影響をもたらす潜在的な危険性が懸念されます。放射線を用いる検査においては、検査を依頼する側の『正当性』と検査を施行する側の『最適化』が重要となります。放射線被ばく線量・プロトコール管理チームでは、放射線科医師・看護師・診療放射線技師が法令により管理対象となっているCT・アンギオ・核医学において機器の品質管理と線量管理・記録を行い『最適化』を担保するため活動を行っています。

MRI安全管理部会

MRI安全管理部会

MRI検査を実施するにあたっては、磁場、ラジオ波や造影剤などの影響を十分に考慮する必要があります。
MRI安全管理部会は、患者さんが安心してMRI検査受けるために、磁性体持ち込み防止対策や造影剤の適正使用、鎮静の必要な患者さんの安全管理、医療用デバイス挿入患者さんに係る安全管理、MRI装置の品質管理などに関する情報を収約し、審査・企画して院内に発信することを目的として活動しています。

FLSチーム

骨折を予防するだけでなく、一度骨折した方が再骨折すること(二次骨折)の予防の両方を目標にしています。近年、大腿骨骨折の発生率が上昇しており、骨粗鬆症診療の充実が必要となっています。2022年7月からFLSチームを創設し、「骨粗鬆症ガイドライン」に基づいて、脆弱性骨折患者の二次骨折予防に取り組み、転院・退院後に骨粗鬆症治療が継続出来るように地域医療連携に努めています。医師、看護師を含む多職種で構成されており、今後、地域医療支援病院としてFLS啓蒙活動を勧めていきます。

AYA支援チーム

AYA支援チーム

Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとってAYA世代といいます。AYA世代は、多くの人にとって親から自立したり、生活の中心が家庭や学校から社会での活動に移行したり、家庭を持ったりする時期です。そんな時にがんと診断を受けると、学業や就労、出産・育児等と治療との両立に、この世代特有の心配や悩みが出てくることがあります。当院のAYA支援チームでは、主に15歳~40歳前半までのがんと診断された方を対象に、その人らしく生活できるよう多職種で支援をしています。