2011年:北イラク・クルド地域戦傷外科実地研修
実践的な戦傷外科患者の治療・看護を習得することを目的とした「北イラク・クルド地域における戦傷外科実地研修」へ、津田香都看護係長を9月2日から11月30日にかけて派遣しました。
この研修は、ICRC(赤十字国際委員会)での国際救援派遣要請に応えるために、日本赤十字社とイラク赤新月社の二社間の研修協定に従って実施されるもので、戦傷外科の基本的理解、派遣先での危機管理・自己管理、多文化下での適切な意思疎通を学ぶことを通じて、戦傷外科の現場で現地スタッフとともに医療・看護を提供できることが目標です。
研修施設は、イラク共和国北部クルド地域のアルビル県にある戦傷外科病院EMC※で、現地スタッフと共に看護業務を行いながら、戦傷外科患者への治療・看護を学ぶ実践的な形で行われました。※EMC Emergency hospital of Emergency Management Centerの略。非ICRC運営ですが、紛争地域にある医療機関として、ICRCの支援病院と同様の仕組みと役割をもちます。
EMCスタッフと手術の合間に。(写真中央の青服が津田看護係長)
医師、看護師と共に朝の合同回診
(右から2人目奥が津田看護係長)
EMCスタッフと処置の打合せ中
外傷処置の様子