病院のご案内

院長ご挨拶

 姫路赤十字病院のホームページを閲覧していただきまして有難うございます。
2019年から続くコロナ禍に翻弄されて3年が経過しました。重症化リスク診断や治療法の確立、各種治療薬やワクチンの開発、普及により致死率、重症化率は低下し、5月8日には「2類」から「5類」への移行が決定していますが、感染力が低下するわけではありませんので我々は引き続き油断なく対応していくつもりです。

当院は赤十字社の使命である「人道」の実現のため、また、災害拠点病院として災害発生時には力を出し、地域はもとより国内の災害時には率先して救護に当たっています。国際救援も同様で、この度のトルコ・シリア大地震においても当院のスタッフが支援に派遣される予定です。

国の推し進める地域医療構想において当院は高度急性期・急性期病院としての役割を果たす使命があり、手術や救急医療、集中治療、そしてインターベンション治療を中心に最新の医療機器を用いてあらゆる分野で質の高い医療を実践すべく務めています。

地域がん診療連携拠点病院として、内視鏡治療、薬物療法、放射線治療、そしてロボット支援手術も含めた手術療法など先進的ながん治療を積極的に推進しています。外科系診療科ではロボット支援手術の保険適用が拡大してきており、当院でも年間200件を超えてきています。2022年12月に2台目の手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入いたしましたのでさらなるロボット支援手術の増加が見込まれます。また、緩和ケアの充実、在宅医療の支援もおこなっています。

がんゲノム医療連携病院として、標準治療が困難な場合に、がんの原因となっている遺伝子異常を調べ、拠点である岡山大学病院と連携して、その異常に対して効果のある薬剤を見つけて患者さん毎の個別化治療が行えるように努めています。

総合周産期母子医療センターである当院は姫路・播磨医療圏の未熟児の集中管理やハイリスク妊産婦の妊娠・分娩管理を担っています。また、妊産婦、子供の新型コロナ感染診療をほぼ一手に引き受けて診療してきました。産科と小児科が強く連携して小児、周産期医療を実践しています。

地域医療支援病院として、地域の医療機関との機能・役割分担を積極的に進めるために、地域医療連携室が積極的に活動して病病連携、病診連携が迅速、円滑に進み、途切れることのない医療が行えるように努め、従来の「病院完結型」ではなく「地域完結型」医療の中核を担っています。

人材育成にも力を入れています。初期臨床研修病院として研修医定員14名がフルマッチ、初期研修歯科医も毎年1〜2名を採用しています。さらに2年間の初期研修を終えたのちは、内科専門医、放射線科専門医に関しては当院独自のプログラムによる研修を行っており、本年4月からは7名の内科専攻医が研修を開始いたしました。
 さらに医師の業務の一部を看護師が代行で担うことができる特定看護師育成にも力を入れており、特定行為指定研修機関に認定され、現在24名(のべ53医療行為)が資格を取得しております。医師の働き方改革のためのタスクシフトの実践に繋がると考えています。
 また、附属看護専門学校の各学年約40名の卒業生の9割は当院看護師として入職してくれています。

 昨今、我々を取り巻く医療環境は大きく変化してきています。
少子高齢化、疾病構造の変化、コロナ禍を経験しての感染症対策、ライフスタイルも変化しました。働きかた改革も実践しなければなりません。これら多様な変化に即して当院も変化していかなくてはなりません。そして今後も地域住民に必要とされる機能を整え、地域医療機関と緊密な連携をとり、心のかよう安全で良質な医療を実践していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年4月1日  姫路赤十字病院院長 岡田 裕之

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  1. 院長ご挨拶
  2. PET・コミュニティ棟の稼動について
  3. 新治療棟の稼働について
  4. 地域医療支援病院として
  5. 地域がん診療拠点病院として
  6. がんゲノム医療連携病院として
  7. 総合周産期母子医療センターとして
  8. 脳・心臓血管センターの開設について
  9. 化学療法センターについて
  10. 内視鏡センター
  11. 呼吸器センター
  12. 高度医療について
  13. 入退院センター
  14. 人材育成・研修について
  15. 赤十字社職員であること