病院のご案内

院長ご挨拶

院長就任にあたって

このたび佐藤四三前院長(現統括管理監)の後を引き継ぎ、4月より当院の院長を拝命いたしました。明治41年(1908年)創立、110年を超える歴史と伝統を持つ姫路赤十字病院の院長就任にあたり改めて身の引き締まる思いでございます。

私は姫路市の出身で岡山大学を卒業して専門分野として消化器内科を選びました。岡山県内の病院で臨床研修を終えた後、岡山大学病院に戻り、食道・胃・腸疾患の診断と治療に携わり、内視鏡診療にも大きく関わってきました。また、ヘリコバクター・ピロリ感染と胃炎、胃癌、消化管リンパ腫との関連等々の研究を行ってきました。この度、岡山大学消化器・肝臓内科学教授の任を全うし無事退任し、縁あって姫路赤十字病院院長の大役を仰せつかりました。姫路日赤病院で7年前まで約9年間、月1回内視鏡検査のお手伝いをさせていただいていた以外は姫路で勤務をしたことがなく、今回郷里の姫路で勤務できることを緊張感とともに大変嬉しく思っております。

姫路日赤病院はその長い歴史の中で地域に寄り添い、信頼されながら地域とともに発展してきた病院です。院長就任にあたって以下の抱負を述べさせていただきます。

1)高度専門医療の充実
当院は政府が進める地域医療構想の策定にあたり救急や手術などを中心として行う高度急性期・急性期病院に位置付けられています。また、癌診療体制においては地域がん診療連携拠点病院として先進的ながん治療を積極的に推進していくかなくてはなりません。今ある最善の治療を実践するためには医師のみならずスタッフ全員がそれぞれ医療のプロフェッショナルとしての意識を強くもち、プロの腕を磨くべく日々研鑽し、それぞれの目標の達成を目指す必要があります。さらに質の高い医療の実践のためには個人の高いスキルに加えて、職種および診療科を超えたチーム医療が必要です。医療職間の固い絆を保ち、情報交換を密に行い患者安全や危機管理能力も高めていかなくてはなりません。当院では疾患群によるセンター化が推進されていますので、それを最大限に活用して迅速かつ的確なチーム医療を実践していくことが重要と考えます。 また、産科・小児科が中心となってチーム医療を行っている総合周産期母子医療センターは中・西播地域唯一の存在でありハイリスクの妊婦さん、新生児の安全に対して果たす役割は大きいと考えます。
がんゲノム医療連携病院として、がんの標準治療が困難な場合に、がんの原因となっている遺伝子異常を調べ、その異常に対して効果のある薬剤を見つけて患者さん毎の個別化治療ができるように情報提供していく役割があります。今後ますます必要とされる領域であり、地域の基幹病院として積極的に取り組んでいかなくてはならないと考えます。

2)地域医療連携強化
当院は地域医療支援病院としてかかりつけ医である地域の病院、クリニック、施設からの紹介患者は積極的に受け入れて急性期治療を行います。一連の治療が一段落して症状が安定した際には、院内の地域連携室が中心となってかかりつけ医療機関に逆紹介をさせていただき、急性期〜回復期〜慢性期までの切れ目のない連携医療が迅速かつ円滑に行えるように調整等を進めていきます。そして従来の病院完結型ではなく地域完結型医療をかかりつけ医療機関とともに実践していきます。また、病気の治療だけでなく保険医療、予防医療の充実のために地域の医療従事者に対しての研修会の開催や地域住民への啓蒙活動も積極的に行っていかなければならないと考えます。

3)人材確保・育成
当院は医師及び歯科医師の臨床研修指定病院としてこれまで多くの研修医、歯科研修医を育てて世に送り出しています。新専門医制度が稼働し各診療科の専攻医も集まってきてくれています。若い医師が多くいることは病院が元気になり地域の活性化にも繋がります。医師数を確保することは地域の大きな課題です。若い医師にとって魅力ある病院でなくてはなりません。一方で、より高い看護医療のために認定看護師、専門看護師、そして医師の働きかた改革のなかで取り上げられているタスクシフトにも繋がる特定看護師の輩出に努めることも必要と考えています。

4)赤十字社職員として
赤十字社の理念は「人道」です。この「人道」を理解し、実践するよう心がけます。赤十字病院として、また災害拠点病院として、普段より訓練を積み重ね、災害発生時には力を出し、地域に対して責任を果たして行かなくてはなりません。

地域医療構想、医師・医療従事者の働き方改革、そして医師偏在対策の「三位一体」改革が進みつつあります。加えて新型コロナ感染パンデミックにより、医療をとりまく環境も大きく変わろうとしています。このうねりを乗り切り病院スタッフ全員で一致団結して、当院の役割をさらに充実、発展させてまいります。そして当院の理念である「心のかよう安全で良質の医療」を実践し、地域でますます信頼され必要とされる病院となるように頑張ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2022年4月1日   姫路赤十字病院 院長 岡田 裕之

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院長徒然日誌
  1. 院長ご挨拶
  2. PET・コミュニティ棟の稼動について
  3. 新治療棟の稼働について
  4. 地域医療支援病院として
  5. 地域がん診療拠点病院として
  6. がんゲノム医療連携病院として
  7. 総合周産期母子医療センターとして
  8. 脳・心臓血管センターの開設について
  9. 化学療法センターについて
  10. 内視鏡センター
  11. 呼吸器センター
  12. 高度医療について
  13. 入退院センター
  14. 人材育成・研修について
  15. 赤十字社職員であること