こどもの臍ヘルニア(でべそ)
臍ヘルニアとは?
臍ヘルニアとは、いわゆる“でべそ”のことです。おへそは赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときに、臍帯(へその緒)がおなかの壁(腹壁)を通っているところです。通常は臍帯(へその緒)が取れたあとに、お臍の部分の腹壁の穴がしっかりと閉じますが、その穴が残った時に臍ヘルニア(でべそ)になります。5〜10人に1人の割合で発生します。
圧迫療法とは?
ほとんどの方は腹壁の穴は、1歳ころまでに自然に閉じ臍ヘルニアは治ります。しかし、おへそが膨れた状態を長く置いておくと、おへその皮膚が伸びきってしまって、最終的に形の良いおへそにならないことがあります。それを防ぐ意味でも、当院では圧迫療法をお勧めしています。圧迫療法とは、綿球(綿の玉)で飛び出したお臍を押さえて、透明の医療用のテープで抑えるというものです。腹壁の穴が閉じるまで、自宅で行っていただきます。
1歳をこえても治らないときは?
ほとんどの臍ヘルニアは、1歳ころまでに自然に治癒します(腹壁の穴が閉じます)。ただ、中には1歳を過ぎても穴が閉じずに、臍ヘルニア(でべそ)が残ってしまうお子さんもおられます。臍ヘルニアがあるからといって、健康を害する事はありませんが、見た目をよくする目的で手術を行うこともあります。お臍の形でお困りの時は、ご相談ください。