産婦人科

卵巣腫瘍

卵巣に発生する腫瘍を卵巣腫瘍といいます。良性、境界悪性、悪性に分類されます。

1.症状

卵巣腫瘍は悪性でも良性でも、大きくなると腹部膨満感を生じますが、小さいものの大半は無症状です。卵巣腫瘍が破裂した場合や、捻転した場合は強い腹痛を生じます。

2.検査・診断

内診や.画像検査(超音波診断、MRI検査、CT検査)で大きさの評価や、良性・悪性の鑑別をします。 ただし、良性・悪性の確定診断は通常手術によって得られた摘出物を用いて行います。

3.治療

(1) 良性腫瘍

良性と判断される場合、病状、大きさ、種類などによって経過観察することもあります。 治療は手術療法を行います。

a.卵巣腫瘍核出術
卵巣腫瘍部分のみ摘出し、正常部分の卵巣を残します。
b.付属器切除術

卵巣全体を卵管とともに取り除きます。

(2) 境界悪性腫瘍/悪性腫瘍

手術療法を中心に治療しますが、進行期にあわせて化学療法や放射線療法などを併用します。

妊孕性温存療法

条件が整えば妊孕性温存を考えた治療も可能です。