腎臓

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診療受付時間 午前 8:30〜11:00
休診日 土・日・祝日・創立記念日(5/1)
・年末年始(12/29~1/3)
面会時間 平日 14:00~16:00、
土・日・祝日 13:00~17:00

腎臓

腎臓内科を受診される患者さんへ

腎臓は血液を濾過して尿を作り、老廃物を排出するという大切な働きをしますが、実は、体内の水分量を一定に保ったり、イオン(電解質)のバランスを調整したり、体を弱アルカリ性の状態に保ったり、生体恒常性の維持に関わる各種ホルモンを産生するなど多くの役割があります。しかし、腎臓病は初期には症状がなく、気づかない間に進行することも多いため、年1回は健康診断を受けて蛋白尿や腎機能低下を早期に見つけることが勧められています。慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓病を早期に発見するための概念として提唱され、蛋白尿などの腎臓の障害、もしくは腎機能低下が3ヵ月以上持続する状態をいいます。CKDは末期腎不全(透析)だけではなく、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めるため、早期にCKDを発見して適切な治療を行う必要があります。

当院腎臓内科では、CKDの原因となる、①原発性糸球体疾患(IgA腎症、膜性腎症、微小変化型ネフローゼ症候群など)、②糖尿病(糖尿病性腎臓病)、③高血圧や加齢(腎硬化症)、④その他(薬剤関連腎障害、膠原病に伴う腎障害など)、様々な疾患に対応しています。腎臓の問題がなぜ起こっているのか、詳しい問診や診察、尿・血液検査、エコーやCTなどの画像検査、必要に応じて腎生検を行って確定診断し、(A)ステロイド薬や免疫抑制剤の必要性、(B)降圧薬や食事・生活療法が中心となるものを総合的に判断しています。治療により、蛋白尿が減少または正常化すれば、長期予後も改善することが分かっています。

日本のCKD患者さんは1300万人(成人の8人に1人)以上と推測されています。当科では多くのCKD患者さんをご紹介いただき、腎生検のための短期検査入院(年間約100件)、ステロイド薬や免疫抑制剤のための入院治療、CKD教育入院、および、外来での検査・治療を行っています。腎臓専門医の少ない姫路市においても、すべての患者さんが適切な時期に適切な治療を受けられる、持続可能な体制を目指しています。腎臓病は長期戦であり、降圧薬や食事・生活療法が中心の場合はかかりつけ医に逆紹介していますので、ご協力お願いします。また、当院は透析導入のための手術(内シャント作成や腹膜透析カテーテル留置など)、維持透析療法を行っておらず、地域の透析施設との連携にて透析療法への安全な移行を調整していますので、あわせてご協力お願いします。外来(特に初診)は混雑していますが、待ち時間軽減のために、かかりつけ医からの優先予約枠(FAX紹介)を設けており、是非ご活用ください。

診療実績

手術・検査・処置等名 2020年 2021年 2022年
腎生検 71 70 29