食道がん
食道がんとは
食道の粘膜表面から発生するがんで、日本人では約半数は食道の真ん中付近から発生します。
男性の人、お酒をよく飲む人(特にお酒を飲むと顔が赤くなる人)に多く発生します。
初期には症状がないことが多いですが、進行すると胸のつかえ、胸やけ、咳、声のかすれ、体重減少をきたします。
食道がんの診断
食道がんの早期発見には上部消化管内視鏡(胃カメラ)が必要です。胃透視(バリウム検査)では見落とされてしまいます。
当院では上部消化管内視鏡検査を毎日行っています。食道がんを早期診断する方法として画像強調内視鏡(NBIなど)があり、当院ではすべての内視鏡で対応しています。
※画像強調内視鏡の例(表在型食道がん)
通常観察では指摘しにくい病変でも、内視鏡のボタンひとつでNBI画像に切り替えると病変が分かりやすくなり、早期発見がしやすくなります。
食道表在癌(早期の食道がん)の治療
癌がごく表面にとどまっており、リンパ節に転移している可能性がない場合には、内視鏡治療ができます。当院では、食道がんに対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。