形成外科治療メモ
形成外科治療メモ1
ほくろの治療
ほくろは厳密な定義はありませんが、医学的には色素性母斑というあざの内でせいぜい10ミリ未満のものを言うようです。顔面のほくろと思っているものの中には悪性のもの、放置すると悪性になるものもあります。また足の裏や手のほくろ様のものの中にも同様に悪性のものがあります。専門医が診ればほとんどは見るだけで分かりますので、心配な方は皮膚科、形成外科を受診することをお勧めします。
ほくろ治療の1例
▲ほくろ治療前
▲レーザー処置後3か月
形成外科治療メモ2
シミの治療
顔にできるシミは気になるものです。患者さんがシミと表現されるものにはさまざまなものがありますが、そのうちかなりのものはレーザーで治療することができます。肝斑や色素性母斑にはレーザー治療は有効ではありません。
治療費
シミの治療は保険が利きません。小さなシミですと1万円前後です。疾患によっては保険が適応になるものもあります。
レーザー治療 | レーザーのエネルギーは皮膚の浅い部分にのみ作用します。この際、熱が発生し、ごく軽いやけどの状態になります。 このやけどは軽いので、1週間以内に治ります。照射後1週間くらいでうすい黒っぽいかさぶたができます。さらに数日しますとこのかさぶたがはがれていきます。すると、うすピンクの皮膚が現れます。これはレーザーの熱作用によるやけどが治ったあとに起こる、ごく普通の経過です。このピンクの状態はしばらく続きますが2~3か月すると徐々にうすれてきて照射から6か月程度経ちますと正常に近い状態の皮膚の色になります。 |
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色素沈着 | レーザー照射後2か月くらいから反応性色素沈着が起こることがあります。どなたでも多少は起こりますが普通は一時的で、徐々におさまります。ただ、人によってはこの色素沈着が強く長期間持続する方がいらっしゃいます。レーザー照射後は日焼けに注意していただきます。色素沈着予防のクリームを塗っていただくことがあります。色素沈着の程度は個人差が大きいので大きなシミの場合はテスト照射(狭い範囲に少しだけ照射して様子をみます)を行ってレーザー照射に対する反応を確かめてから治療照射を行うのが安全です。 |
シミのレーザー治療の1例
▲治療前
▲レーザー1回照射後1年
形成外科治療メモ3
ほくろとまぎらわしい悪性(皮膚癌)の例
▲悪性黒色腫
▲基底細胞癌