肝胆膵疾患
はじめに
肝胆膵領域の悪性腫瘍に対する手術件数が多いのも当科の特徴の一つであり、中播磨・西播磨二次医療圏で唯一日本肝胆膵外科学会・高度技能専門医修練施設A認定(http://www.jshbps.jp/)を受けています(兵庫県内 A認定 8施設、B認定 4施設)。肝胆膵外科高度技能指導医1名、高度技能専門医2名を擁し、肝臓内科や消化器内科、放射線科、病理診断科と連携して各悪性腫瘍に対する集学的治療を行っています。
肝臓領域
肝臓がんや転移性肝がんなどに対する肝切除術を年間約60例行っており、そのうち約82%が低侵襲鏡視下手術(ロボット支援下及び腹腔鏡下)となっています。また肝細胞がんに対する治療は経皮的治療(マイクロ波アブレーション)やカテーテル治療(塞栓療法)、化学療法などの治療法の選択や組み合わせなど、個々の患者さんに適した戦略を検討する必要があり、肝臓内科・放射線科と連携して診療にあたっています。
胆道領域
胆道がんに対する手術は病変の位置や大きさにより多岐に渡るため、術前の正確な診断が不可欠です。放射線科による緻密な読影や消化器内科による高度な内視鏡検査に基づき手術適応の判断や術式の決定を行っていきます。特殊な領域であるが故に、より専門性が求められる領域と言えます。また胆嚢結石や胆嚢ポリープに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術も行っています。
膵臓領域
他の領域のがんに比し予後不良とのイメージのある膵臓がんですが、手術に加え術後補助化学療法、更には術前化学療法を加えることで予後は向上してきています。更には初診時に切除不能な状態であっても化学療法により縮小し切除可能となったケースもあります。また腫瘍の位置や進行度によっては低侵襲鏡視下手術(ロボット支援下及び腹腔鏡下)を行えるケースもあります。
膵切除症例数 年次推移(胆石/胆嚢腺筋症等に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を除く)
| 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 肝臓 | 88 | 72 | 74 | 84 | 61 | 67 | 58 | 78 | 83 | 66 |
| 胆道 | 19 | 8 | 25 | 31 | 22 | 24 | 24 | 22 | 13 | 26 |
| 膵 | 29 | 23 | 33 | 43 | 43 | 44 | 62 | 44 | 44 | 43 |
| 合計 | 136 | 103 | 132 | 158 | 126 | 135 | 144 | 144 | 140 | 135 |




