採血
採血とは
採血は、病気の診断、病状の把握を行うために必要な医療行為です。 表在静脈から、注射針による穿刺により静脈血を採取します。 真空採血管及び注射器による採血方法があります。私たちの体には、体重のおよそ1/13にあたる血液があり、検査に使うために採血した量では通常貧血にはなりません。
採血とは
- 中央検査受付にて手続きをしてファイルを持ってお待ちください。受付順にお呼びします。
- 「患者間違い防止」のため、ご自身のお名前(氏名)を言っていただきます。
- アルコール消毒にアレルギーのある方はお申し出ください。他の消毒法に変更します。
- 緊張しやすい方などでベッドで採血を希望される方はお申し出ください。
- 採血中にしびれやするどい痛みが生じたら直ぐにお知らせください。
- 針を刺しても採血できない、必要な血液量が採れないときは再度採血させていただきます。
- 採血後5分間程度、採血したところをもまずにしっかり押さえて止血してください
表在静脈図
※血管の選択
太く、弾力のある血管を選択します。
通常は肘正中皮静脈から行います。
皮膚炎、乳房切除、透析シャントを行っている側の腕は避けます。
両側の肘が採血不能な場合、前腕・手背を用います。
採血に伴い起こりうる症状とご注意
「採血」は細心の注意を払って行いますが、まれに次のような症状がおこることがありますのでご了承ください。
止血困難・皮下血腫(青あざ)
採血後に血が止まりにくかったり、青あざが生じたりすることがあります。
十分圧迫し(押さえて)止血してください。
アレルギー
採血時の消毒やスタッフの手袋(ラテックス)などでかゆみ、発疹をはじめとするアレルギー症状が出ることがあります。アレルギーをお持ちの方はお申し出ください。
神経損傷
採血後も手指へ広がる痛み、しびれなどが持続することがあります。約1万~10万回の採血に1回程度起こるとされています。痛み、しびれが続く場合はお申し出ください。
血管迷走神経反応
採血時や採血前後に神経が興奮し急激に血圧が下がることにより、めまい、気分不良、意識消失などを引き起こすことがあります。
気分の悪くなったことがある方はお申し出ください。
※これらの症状が起きて診察に要した場合にかかる医療費は、通常の保険診療扱いとなりますがご了承下さい。
採血を受けられる患者さんへ
中央採血室受付時間
月曜日~金曜日 8:00~17:00
17:00以降は各診療科でご相談下さい。(中央処置室もしくは救急外来で採血となります。)
場所
2F正面玄関からエントランスホールぬけて右側 J受付
再診受付機で「当日スケジュール」を受け取り、中央採血受付にて受付をお願いします。
検査技術部では採血を「安全に」「間違いなく」行うため、採血照合システムを利用し
「患者氏名」と「採血整理券」で患者本人照合を行っています。
採血の受付をされますと自動採血管準備装置からお名前が貼られた採血管が出てきます。
受付順に発行された「採血整理券」の番号でお呼びします。
ご本人確認
「採血取り間違い防止」のため、ご自身の姓名を名のっていただいております。 または、患者確認カードの提示をお願いしております。
下記に該当する患者さんは、採血スタッフにお申し出ください
- 採血時にご気分の悪くなったことがある方
- 消毒薬(アルコール)や絆創膏にアレルギーをお持ちの方
- 血液透析中の方
- 乳房切除手術を受けられた方
- その他採血に関して、ご希望、ご不安な点がある方
なお、中央採血室では、国家資格を有する「臨床検査技師」と「看護師」が採血を担当しております。
もしご不明な点、ご不安な点がございましたらご遠慮なくスタッフにお申し出ください。