Japanese Red Cross Coeirty
人の耳に聞こえる音よりも高い周波数の音を超音波と言います。この超音波を使って、体の中の構造変化を調べます。
▼検査を行う領域別に分けていきますと、次のようになります。
▲超音波診断装置
腹腔内にある臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓など)が検査対象となり、形態評価や腫瘍の存在診断を行っています。装置の進歩により、消化管など腹痛の検査にも役立ってます。
心臓と胸部大動脈が主な検査対象となります。成人の場合主に、心臓の弁の変性や、心筋の動き・厚さを観察し、計測した値より心拍出量などを算出して、機能評価を行っています。乳幼児の場合、心室中隔欠損や心房中隔欠損のような先天性心疾患の検査に使われることがあります。また、川崎病の冠動脈の評価にも使います。
▲正常例
▲弁膜症
身体の浅い部分にある臓器が対象となります。その多くを乳腺や甲状腺が占めますが、これ以外にも頚動脈・下肢動静脈や関節なども対象となっています。
▲下肢静脈(血栓)の超音波
超音波検査にも造影剤があり、(その成分は、赤血球の1/3~1/2大の気泡で、超音波により気泡が振動することによる音圧を利用しています。)肝臓と乳腺の検査に利用されています。
▲肝臓の造影超音波
▲乳腺のエラストグラフィ
▲乳腺の造影超音波