放射線技術部

PET-CT検査

PET-CT検査とは

PET-CT装置

▲PET-CT装置

待機室

▲待機室

PET(Positron Emission Tomography : 陽電子放出断層撮影)とCT(Computed Tomography)の特徴を融合させた検査です。

がん細胞が正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用して、放射性薬剤FDG(ブドウ糖類似PET検査薬)を体内に投与し、特殊なカメラで撮影をする検査です。

当院では2021年6月に半導体PET-CT装置を導入しました。これは従来型のPET-CT装置に比べて検出感度と空間分解能を高度化したPET-CT装置で、短時間で広い範囲の高画質な画像が得られるようになり、これまでは10mm程度の大きさが限界とされていた病変検出も、5mm程度まで検出できるとされるのが最大の強みです。


PET-CT検査の特徴

PET-CT検査では一度の撮影でほぼ全身をみることができます。
放射性薬剤FDGを注射して約1時間安静にした後、カメラの下で30分ほど横になっていただくだけです。
全身を一度に撮影しますので、転移や再発の発見に有用です。
放射性薬剤FDGの集まり具合で組織の活動や、良性・悪性の識別をすることができます。


正常例

▲正常例

肺がんのPET-CT画像例

▲肺がんのPET-CT画像例

悪性リンパ腫のPET画像例

治療前 | 治療後

▲悪性リンパ腫のPET画像例

脳、咽頭口蓋、心臓、肝臓、腎臓、尿管、膀胱などへは、正常であってもFDGの集積が認められます。したがって、これらの臓器に発生したがんの検出は苦手な場合があります。


FDG PET-CT検査の保険適用

悪性腫瘍
(早期胃癌を除き、悪性リンパ腫を含む)
他の検査又は画像診断により病期診断又は転移若しくは再発の診断が確定できない患者
血管炎 高安動脈炎等の大型血管炎において、他の検査で病変の局在又は活動性の判断のつかない患者
心疾患 心サルコイドーシスの診断(心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が陽性でサルコイドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図又は心エコー所見を認める場合に限る)又は心サルコイーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる患者

検査当日の流れ(所要時間:約3時間)

前処置・注意事項

  • PET-CT検査にはブドウ糖代謝を利用し、放射性薬剤FDGという薬剤を用います。糖尿病の方、血糖値の高い方では、病巣が検出できない場合がありますので検査の前に血糖値を測定します。また検査前6時間(検査部位によっては15時間)は絶食していただきます。ただし、水や砂糖なしのお茶などの飲水は可能です。
    糖分を含むもの(甘い飲み物、スポーツドリンク、牛乳、果物や野菜ジュース、ガム、飴、おやつ類)は禁止です。
  • 下剤を服用されている方は、前日から服用を中止してください。
  • 糖尿病の内服薬(血糖降下剤)やインスリン注射は制限があるので
    主治医の指示に従ってください。
    絶食中の糖尿病治療薬の服用、インスリン注射は低血糖状態となり大変危険です。

  • 検査前日から検査終了まで、出来るだけ運動は控えてください。
    来院の際は自転車や長距離を歩かれるのもご遠慮頂き、可能な限り自家用車もしくは公共交通機関をご利用ください。
  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方は検査ができませんのでご了承ください。
  • 着替えをしやすい服装でお越しください。
    ※その他詳しい前処置・注意事項等は検査予約時の説明用紙をご確認ください。

放射線の影響は?

1回のPET-CT検査による被ばく線量は15~20ミリシーベルト程度です。
全身に100ミリシーベルト以下の放射線量では、現在のところ、がんや白血病になる人の割合が増えているという事実は確認されていません。
むやみに連続して何度も行うようなことをしなければ、医学的に問題となる可能性はきわめて低いと考えられます。お子様の場合は、体格を考慮して大人よりも少ない投与量、少ない放射線の量で撮影するようにしています。
被ばくによる不利益より、検査により得られる情報の有益性の方が高いといえます。