乳房撮影検査(マンモグラフィー)
ピンクリボンを知っていますか?
ピンクリボンとは、乳がんの正しい知識を広め乳がん検診の早期受診を推進するためのシンボルマークです。 現在、乳がんは11人に1人の女性が生涯で罹ると言われており、罹患率、死亡率は年々増加しています。しかし、乳がんは、早期で発見すれば、助かります。乳がんの早期発見には、マンモグラフィー検診が大変有効です。
当院では、トモシンセシス搭載の乳房撮影装置での精密検査やステレオガイド下吸引式乳房組織生検も行っており、乳がんの早期発見が可能です。 自分は大丈夫と思わず、乳がんは女性なら誰でもかかる病気であることを忘れず、乳がん検診を受けましょう。
▲乳房撮影室
▲通常のマンモグラフィー
▲トモシンセシス
乳房撮影検査(マンモグラフィー)とは
マンモグラフィーは、乳房のX線撮影のことです。 乳房は柔らかい組織で出来ているため、専用の装置を使用します。 乳房にできる病気をほとんど見つけることができ、しこりとして触れない超早期の乳がんも発見できます。特に、早期乳癌の唯一のサインである石灰化を鮮明に写し出せるのはマンモグラフィーのみです。
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検査について
- 通常の検査では、立体的な乳房全体が撮影フィルムの中にも写し出せるように、一方の乳房につき2方向の撮影を行ないます。必要があれば、追加撮影を行う場合もあります。
- 検査時間は15分程度です。
- 撮影時、乳房を引き伸ばし圧迫しますので、痛みを伴う場合がありますが、痛みの感じ方には個人差があります。
圧迫が必要な理由
乳房を引き伸ばし、押さえることによって、乳腺組織を押し広げ、重なりを広げます。そうする事で、より細かい病変を観察することができます。マンモグラフィーでは、圧迫が重要です。圧迫時間は数秒程度なのでご協力下さい。
以下に該当する方は、撮影画像や体内にある装置に影響を及ぼす可能性があるので当院では検査できません。
- 豊胸術、人工物による乳房形成術をしている方
- 心臓ペースメーカー及びCVポート(皮下埋没型中心静脈ポート)、シャントカテーテルなどを胸部に挿入されている方
- 妊娠または妊娠の可能性のある方
- 授乳中の方
トモシンセシス(断層)撮影について
トモシンセシス撮影とは、乳房を角度を変えて複数の方向から撮影し、収集した画像データを三次元的に再構成することで乳房を1mm毎のスライスでより詳しく診断することができる最新技術です。 通常のマンモグラフィーでは、乳房のすべての情報を1枚の写真に写し出すため、病変が正常乳腺と重なり発見しにくい場合があります。トモシンセシス画像では、乳腺内に隠れて見えなかった病変がスライスすることで確認することができます。また、腫瘤の辺縁、しこりなども容易に確認することができます。 当院の乳房撮影装置は、高速タイプのトモシンセシス撮影が可能なので、通常のマンモグラフィーとトモシンセシス撮影が、10秒程度の1回の圧迫で両方撮影することができます。
▲通常のマンモグラフィ―
▲トモシンセシス
▲通常のマンモグラフィ―
▲トモシンセシス
ステレオガイド下吸引式乳房組織生検について
乳房組織生検とは、乳房内にできた病変の組織を採取し、病理組織診断を行うことです。当院のステレオガイド下吸引式乳房組織生検では、マンモグラフィーのみで発見された石灰化を採取し、診断することができ、乳がんの早期発見に有用です。