核医学検査
核医学検査とは
病気の有無や治療の効果を判定するための情報を提供します。 検査する臓器に合わせて放射性医薬品(ラジオアイソトープを含んだ薬)を注射します。その臓器に集まった薬から出るガンマ線をカメラで撮影します。 検査用ベッドで寝ていただき約30分~60分で終わります。
核医学検査の種類
骨シンチ
- Gaシンチ
- 脳血流シンチ
- 心筋シンチ
骨シンチ
すべての骨の病気が検査対象になります。 病気や治療効果の判定や治療後の再発の有無を調べます。注射3時間後に検査します。 全身の骨の状態やX線検査でわかりにくい場合などにこの検査を行ないます。
Gaシンチ
骨以外の全身の腫瘍・炎症病変や原因不明の発熱などを調べます。注射2~3日後に検査します。
脳血流シンチ
脳における血流の流れを断層像で見ます。脳梗塞やてんかん、アルツハイマー病などの診断や治療効果の判定、経過観察を行います。注射後すぐ検査します
《 脳梗塞 》
心筋シンチ
心臓の筋肉の状態を調べます。狭心症や心筋梗塞などを調べます。また組織の代謝や神経の動きなども調べられ治療効果の予測が可能になります。注射後すぐと3時間後の2回検査します。
《 心筋梗塞 》
検査開始は?
目的とする臓器によって薬の集まる時間が違います。注射後すぐの場合や2~3日かかる検査もあります。
検査の予約
検査に使う薬は、時間とともにその効力が少なくなっていきます。1日しか有効期間がありません。検査に合わせて薬品を注文し、取り寄せています。また高価な薬ですので検査に間違いなく来られる日を選んでください。もし都合が悪くなりましたらすぐに各科外来に連絡をお願いします。
前処置
核医学は検査内容により検査前に絶食、排尿、排便などをしていただく場合がありますので検査予約時にご確認ください。
放射線の影響は?
検査で受ける放射線はごく微量で、身体への影響について心配することはありません。また薬品の副作用もほとんどありません。