呼吸器外科

自然気胸

若い人にも起こる肺に穴が開く原発性自然気胸、中高年のタバコが原因で起こる続発性自然気胸

痛みとキズの少ない自然気胸の手術

肺に穴が開いて空気漏れを起こす自然気胸は10代の若い人にも見られる病気です。まわりを肋骨で囲まれている肺の手術は、肋骨のすき間=肋間(ろっかん)にあけた小さな穴から道具を入れて行います。しかし、小さな穴でも痛みに敏感な肋間神経がそばを走っているため、特に若い患者さんは痛みを強く感じます。この痛みとの戦いは呼吸器外科医にとって大きな問題です。
そこで当科では通常3つの穴で行う手術を2つ(2cmと7ミリ)に減らし、しかも同じ肋骨のすき間で行う「単一肋間2孔式手術」という方法を考案しました。創が少ない見た目だけでなく、3つの穴で行った手術と比べて手術時間も入院期間も長くならず、さらに傍脊椎神経ブロックという痛み止めを行い、手術直後の痛みが従来より軽く済むことを報告しました。また創は溶ける糸で縫って表面をテープでふさぐので、抜糸のために来院も不要です。この手術方法は肺がんに対する肺部分切除や膿胸の手術にも応用しています。