呼吸器外科

呼吸器外科

自然気胸について

若い長身の男性に多く、ブラ・ブレブの破裂による肺の虚脱ブラ・ブレブが破裂し胸腔内に空気の貯留した病態で、肺が虚脱した為に胸痛、呼吸困難、咳嗽などの症状が出現します。

気胸の重傷度

  • 軽度:肺尖が鎖骨レベルまたはそれより頭側にある。またはこれに準ずる程度。
  • 中等度:軽度と高度の中間程度。
  • 高度:全虚脱またはこれに近いもの



治療方法

目的:虚脱した肺を再膨張させる。

保存的治療

a)安静
b)胸腔穿刺(脱気)
c)胸腔ドレナージ

肺虚脱が軽度であり呼吸困難などの臨床所見が乏しい場合、安静もしくは脱気のみ(外来も可)。肺虚脱が中等度以上であれば、胸腔ドレナージが望ましい。

手術治療

保存的治療を行っても再発する症例、初発であってもCTでブラを認める症例、手術を希望される患者さんには手術を行っています。 手術は、
a)肺縫縮術
b)ブラ切除肺縫縮術
c)肺部分切除術

などを行いますが、これらの手技はほとんど胸腔鏡下で、小さな傷で低侵襲に行えます。
手術を行っても約3%に再発が起こることが報告されていますが、当院は術中に縫縮部もしくは切除した断端に人工の布を貼り付け補強し再発防止の工夫を行っています。

自然気胸の症例を提示します。
16才、男性の初発の左自然気胸。


胸部レントゲン写真で高度の気胸を認めています。




CTで左肺尖部に2cm大のブラを認めています。


この症例に対し胸腔鏡下ブラ切除術を行いました。


胸腔鏡下に自動縫合器で気胸の原因であるブラを切離。


手術翌日にドレーンを抜去し退院、その後も気胸の再発を認めていません。