脳波検査

脳波検査

脳波検査とは

脳が活動すると、脳の中には微弱な電気が流れます。その電気的な変動を頭部につけた電極でとらえ、波形として記録し脳の働きを調べるのが、脳波検査です。

脳波検査でわかること

脳波は周波数によって、α波、β波、θ波、δ波に分類されます。目を閉じて静かにリラックスしているときはα波という緩やかな波が、目を開けた時や計算をしているときはβ波という速い波がよく現れます。
検査では、背景活動と呼ばれる全般的・持続的な律動や、これとは明らかに区別される突発波の周波数や波形パターンを調べます。
また、安静時だけでなく、睡眠、光刺激(点滅するフラッシュ)、過呼吸(3分間の深呼吸)や音刺激等により誘発される突発波がないかを調べます。
このように、脳波検査は、てんかんの診断・病型判定、けいれんや意識障害の評価、器質性脳障害や睡眠異常の診断等に用いられます。

▲脳波計

▲電極箱

▲皿電極とペースト

脳死下における臓器移植

1997年に臓器移植に関する法律が施行されました。
脳波検査は、この法律に基づく脳死を判定する重要な検査として行われています。

正常脳波

▲正常脳波

脳波を安静、覚醒、閉眼の状態で記録すると、周波数10Hz前後で振幅50μV程度のα波が、潮の干満のように大きくなったり小さくなったりして、後頭部付近を中心に左右対称に連続して出現します。
これが、正常成人の基本的な脳波波形です。

異常脳波

▲異常脳波

→てんかん性脳波には、棘波・鋭波・棘徐波複合体等の突発性異常波があります。異常波の間欠期には、不規則な徐波が存在し、背景脳波が乱れています。
→脳炎では急性期に徐波が出現し、除々に改善してゆきます。
→器質性脳障害(脳腫瘍・脳血管障害・頭部外傷による脳損傷など)で脳の機能障害が生じると、除波化などの脳波異常を示します。
→意識障害は、その程度に応じて徐波化が起こります。
→脳死の脳波は、全誘導で平坦化します。

検査の注意事項

  1. 検査には30分~60分程かかります。トイレなどは事前にすませておいて下さい。
  2. 検査自体に、痛みはありませんが、頭皮上にクリーム状のペーストを使って皿電極を装着します。(検査後に洗髪をしていただきます)
  3. 乳幼児は、お薬を飲んで寝かせてから検査することがあります。
  4. 検査前日には、睡眠制限をしていただきます。