血圧脈波検査
血圧脈波とは
血管を流れる血液の脈動の速さや四肢の血圧を測り、血管の硬さと狭窄(動脈硬化の程度)を調べます。
血圧脈波検査でわかること
▼この検査では次の2つのことが判ります。
(1)CAVI:心臓足首血管指数(血管の硬さ)
心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標のことで動脈が硬いほど高い値となります。
(2)ABI:上腕と足首の血圧比(血管の詰まり具合)
上腕と足首の血圧の比を測定することで血管の狭窄の程度が分かります。健常人の場合、足首血圧は上腕血圧より高いのが普通ですが、足の動脈が脂質等で詰まったりすると、血流が悪くなり上腕の血圧より低くなり、上腕と足首の血圧比の値が低くなります。
▲血圧脈波計
平成24年の死因順位をみると、第1位は悪性新生物、第2位は心疾患、第3位は肺炎、第4位は脳血管疾患となっています。 なかでも心疾患と脳血管疾患の多くが血管の壁が厚くなって弾力性が失われ、血管が劣化したり狭くなってしまう『動脈硬化』が原因で起こっています。
血がネバネバしてきて、血や脂のかたまりができやすくなる
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血や脂のかたまりが血管の内壁に付いて狭くなり、血の流れが悪くなる
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血や脂のかたまりがついに血管を塞ぎ、血が流れなくなる
検査の注意事項
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- 両上腕部・両足首の4ヶ所の血圧を同時に測定します。血圧を測るのと同じくらい気軽に受けられます。薄手の服装ならそのままで測定できます。
- 検査中は、心臓の音も記録していますので、お話はできません。
- 人工透析シャントがある四肢、点滴や輸血を行っている四肢、カテーテル等を装着している四肢、乳房を切除した側の四肢の血圧測定はできませんので、測定前にお声かけください。
※所要時間は10~15分程度です。
※予約外の方はお待ち頂きます。