看護学校からのお知らせ

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Fast Alone, Far Together

そうでありたいと思うアフリカのことわざがあります。

「早く行きたければ、一人で進め、遠くまで行きたければ、皆で進め。」

看護の学習は奥深く、答えが一つというわけではありません。

最善策を考え行動しても、状況は絶えず変化していきます。

昨日の決断が今日も通じるとは断言できません。

人々の病状や療養生活を支援するとはそういう事なのだと思います。

だからこそ、私たちは限界を知りつつ、限界という殻を破って進み続ける存在なのだと思います。

必ず新しい発見に出会い、一人ひとりに添った看護の形がチーム医療の中で創造的に見いだせます。

現在では、医療だけではなく、保健・医療・福祉など幅広い観点からチームが形成され、地域住民を巻き込んで地域包括ケアシステムの中で必要な看護が提案され続けています。

一人だと行動は早くできますが、ひとりで行ける距離の限界があります。

仲間と進むということは、皆のペースにあわさなければならず、スピード感は劣ります。

しかし、個人の限界を乗り越え、まだ見ぬ場所へと行くことができます。

個人の限界を突破する仲間の存在の大切さを説いた言葉は、看護学生の3年間にぴったりな言葉だと思います。

演習や実習を通じてまだ見ぬ場所へ皆で到達しながら、10年後、20年後に必要とされる看護師を目指して進んでほしいと願っています。

新年度が1か月を終えようとする今日という日は、保健週間の初日です。

色々なことを整理して考える時間にしてほしいと思います。