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学校長あいさつ

「人道」の心と豊かな人間性を身につけて活動できる看護師へ

学校長

岡田 裕之

ナイチンゲール記章受章者7名

姫路赤十字看護専門学校は修業年限3年の救護看護婦養成所として明治42年に開設されました。以来、110年を超える伝統ある学校です。本校で学んだ卒業生は、看護師、保健師、助産師として、その専門職を生かして活躍しています。
広く看護界のリーダーとして多数の功績を残された先輩が多くおられ、F.ナイチンゲール記章を7名の方が受賞されています。隔年世界で最大50人が受章している看護師として最高の名誉ある賞です。

赤十字としての理念「人道」のもとに

赤十字社の基本理念は「人道」であり、本校ではこの理念のもとに、みなさんが活動できるように育成しています。病気や障害、災害などに遭遇した人たちの苦しみを和らげ、どのような状況にあっても人間性を守るために行動しようと努力し続けること、それが赤十字の「人道」の理念です。本校卒業生の多くの看護師が姫路赤十字病院で活動されています。「患者さんへの思いやりが最も大切である」という文化を赤十字の看護教育を受けた先輩が創り上げています。赤十字精神に基づいた看護が地域住民の赤十字病院の信頼を形成し、ブランドに育て上げています。

救護活動の展開

平成23年東日本大震災では多くの救護班が活躍し、赤十字の救護活動が国民に広く認められました。当院からも多くの看護師が救護活動をしました。また、本校教員は石巻赤十字看護専門学校の再開に積極的に参加し、活躍しました。国内だけでなく国際救援活動にも参加して活躍しています。災害時の活動だけでなく、保健・医療・福祉の分野で看護師の活動は幅広いものがあります。今日本は世界に類を見ない少子・高齢化が進み、医療の高度化・男女共同参画社会の発展などを背景として、国民は健康への関心を深めています。このような社会にあって看護師に対する期待はますます増大してきています。

本校での看護教育

本校ではこうした期待に応えるために基本理念「人道」にに基づき保健・医療・福祉・赤十字活動の向上に幅広く貢献できる人材を養成します。隣接している姫路赤十字病院が主な実習施設になります。姫路赤十字病院は研修医をはじめ、多くの医療職の人たちが研修を行っています。その点、後述のチーム医療を学ぶ体制が十分に備わっています。医療の現場で看護とケアの実際を視て、触って学んでください。医療も看護も日々進歩しており、高度で専門化しています。看護師になった後も高い専門性を身につけ認定看護師、専門看護師、特定看護師の資格をとって活躍されている人もいます。

チーム医療実践のために

現代の医療は多くの専門家が多職種連携で情報共有をしながら、それぞれの専門領域を生かしながら役割をはたしていくチーム医療が主体になってきています。なかでも患者を支える看護師の役割は重要です。看護師は専門知識、高度な技術、そして人を思いやる心のやさしさの3つの要素が不可欠です。また、患者さんへの対応、そして共にチーム医療を行っていく他職種のメンバーとの情報共有において必要なコミュニケーション力も非常に重要な要素です。コミュニケーションの始まりは朝の挨拶からです。みんなで元気な挨拶を交わしてください。

社会で幅広く活躍する看護師の育成

看護師になりたいという夢の実現のために学校職員のみならず、病院職員全員が一致協力いたします。赤十字の基本理念である「人道」を理解し、豊かな人間性を身につけて地域医療・赤十字活動に幅広く活躍できる看護師が姫路赤十字看護専門学校より育つことを期待しています。

副学校長あいさつ

副学校長 坂本 佳代子

副学校長

坂本 佳代子

看護の語源

「看護」は「看る」と「護(まもる)」を語源としています。親が子を育み、元気な者が弱った者の看病をする等、太古の昔から看護は行われてきました。現在では在宅医療の推進、生活支援が強化され、ますます看護職が重要な役割を担うことが期待されています。大震災などの自然災害の時も、看護職が被災者の生活を守り活躍しました。

人道の実践者の育成

 本校は、赤十字の基本理念である「人道」の実践者を育成したいと考えています。赤十字は戦時において敵味方の区別なく負傷者を救護したいという願いから生まれました。人道の目的は、苦痛を予防し軽減すること、命と健康を守ること、個人の尊重を確保することです。その人道を看護実践で具現化して活動できる看護師の育成を目指しています。

体験から学ぶ

 看護は自分の身体を使って、相手に働きかける職業です。思っているだけでなく、実際に援助することが求められます。本校では、体験から学ぶことを大切にしています。そのため、入学後すぐに臨地実習の機会を作っています。又、受け身の授業ではなく、様々な体験を取り入れ、実際に感じ考え、同じ志を持つ仲間と交流して、成長して欲しいと願っています。そして、私たち教職員も皆さんと共に学んでいきたいと思っています。