看護学校からのお知らせ

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戴帽式 学校長式辞

令和7年10月24日

戴帽生の皆さん、本日はおめでとうございます。

皆さんの晴れ姿を大変楽しみにしております。

そして本日はご多忙の中、私どもの戴帽式にご臨席いただきました、姫路市医監・牛尾光宏先生,日本赤十字社兵庫県支部・生安 衛事務局長、をはじめとするご来賓の皆様に、心より御礼申し上げます。
また、日頃より学生たちを温かく見守ってくださっている保護者の皆様にも、深く感謝申し上げます。本日の喜びを、ぜひご家族の皆様と分かち合っていただければと思います。

さて、この戴帽式では「キャンドルサービス」が行われます。かのナイチンゲールが、暗い病棟をキャンドルの一筋の灯で照らし、傷病者の傍らを静かに歩いた――その姿が由来となっています。

しかし、あのキャンドルの火は単なる照明ではありません。
それは、「希望の光」であり、「看護の精神そのものの象徴」です。
今日、皆さんが受け継ぐのは、あの小さくとも揺るがぬ灯火なのです。
どうか、その光を胸に灯し続けてください。

振り返れば、入学から早くも半年。
看護師にとって必要な、基礎的な学問や、人間性を養うための勉学に励んできたことと思います。そして前期試験も終わって少しホッとしているところではないかと思います.

私も「医療概論」の授業を担当しており、試験問題も心を込めて作成いたしました。

大部分は所謂マルティプルチョイスの選択問題でしたが,論述の問題を2題出題しました。

そのうちの一つは看護師になるにあたってあなたが大切だと思いことを3つ述べなさい。

という問題です。これは、個人個人違うと思いますので、よっぽど的外れの解答でない限り3つ答えてあれば正解という超サービス問題でした。皆さんの解答は実に多彩で、読みながら感心するやら、笑顔になるやら。興味深く楽しく採点させていただきました。

この半年間の皆さんそれぞれの成長がにじみ出ていた結果なのだと思います。

ちなみに私自身が考える「看護師に大切なこと」を、紹介しておきましょう。

まず一つ目は、Science(科学)
医療は日々進歩しています。昨日の常識が今日の非常識になることもあります。
変化に遅れぬよう、学び続ける姿勢が求められます。

次に、Skill(技術)
知識だけでは、ベッドサイドの看護は成り立ちません。
手技や判断力、そして機転の利いた対応力――日々、skillを磨き続け高みを目指すことが重要です。

そして三つ目は、Hospitality(思いやり)
患者さんの気持ちに寄り添い、温かな看護を届けること。
看護師という職業の本質は、やはりここにあります。

この三つのS、どうぞ覚えておいてください。

さて、1年前の皆さんが「看護師になる」と口にしていた頃、果たして今のように医療への理解や情熱を持っていたでしょうか。
おそらく、まだ漠然とした憧れだった方も多いと思います。
しかし今日、この式を迎えて、改めて「看護師への道」を確かに歩んでいるということを再認識してください。

これから2年半、皆さんの前にはさまざまな学び、実習、試練が待ち構えています。
ですがそれらはすべて、「プロフェッショナル」への礎となります。

どうか赤十字の精神である「人道・博愛」の心を持ち、
そして,先ほどの三つのSを念頭に置いて、さらに「患者さんに寄り添うとき、またチーム医療を実践するときに必要なコミュニケーション力」をしっかりと身につけてください。

一方で、友人とのつながりを大切にしてください。
同期というのは不思議なもので、卒業して何年経っても、心のどこかでつながっているものです。

また、時には困難もあるでしょう。
課題に追われ、実習で悩み、涙する夜もあるかもしれません。

ですが、どうか「折れない心」を育ててください。
看護師として患者さんの苦しみに向き合うためには、しなやかで、そして強い心が必要です。

ただし、「強くあれ」と言われて一人で耐え抜く必要はありません。
辛いときには、友人や家族、そして先生を頼ってください。
また、周りに困っている友人がいれば、どうか手を差し伸べてあげてください。

支え合いながら歩む学生生活こそが、皆さんの人間性を育み、看護師としての「根っこ」を作ってくれるのです。

皆さんのこれからの成長を、心より期待しています。
本日は本当におめでとうございました。

学校長 岡田裕之