こどもの日
2021.05.05
今日は5月5日「こどもの日」で祝日ですね。
こどもの日とは、「こどもたちの人格を重んじ、幸福をはかるとともに、お母さんにも感謝する日」なんですね(祝日法より)。
端午の節句は男の子の節句と言われますが、こどもの日には、もちろん男女の区別はないから、お母さんに限らず、お父さんにも感謝したいですね。
こどもの日は、世界中の国々にあるらしいですが、そのルーツは、1925年にジュネーブで制定された6月1日の「国際こどもの日」。第2次大戦をはさんで、1954年、国連は改めて11月20日を「世界こどもの日」としたそうです。
こどもの日は何をする?
そんな「こどもの日」には、伝統文化に基づいた行事がおこなわれています。
鯉のぼりを揚げる
こどもたちの健やかな成長を願って揚げられる鯉のぼり。江戸時代から始まった風習で、もともと、武士が玄関に幟(のぼり)や旗指物(はたさしもの)を飾っていたことから始まったようです。その後、町人も行うようになり、五色の「吹き流し」(鯉の形をしていないもの)や、出世魚であり、「滝を登り切った鯉は竜になる」という中国の故事にちなんだ、縁起のいい鯉の形のものが揚げられるようになったという言い伝えもあるようです。
五月人形を飾る
こどもたちの力強くたくましい成長を願って、五月人形を飾りますが、これには、鎧や兜がこどもたちを災いから守ってくれるように…との意味が込められているのですね。
菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る
端午の節句に菖蒲(しょうぶ)を用いるのは、古代中国から伝わる風習で、屋根につるして魔除けにしたり、刻んでお酒に混ぜて飲んだりしていたのだそうですね。菖蒲にはアサロンやオイゲノールといった精油成分が含まれています。また、お風呂に入れて菖蒲湯にすると、暑い夏を健康に乗り切れるとも言われており、うちの家でも毎年の恒例行事となっています。
柏餅(かしわもち)
ふんわり漂うカシワの葉の香りが、おいしさを増してくれますね。カシワは、新芽が育つまで冬の間も古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄」につながるとされる縁起のいい植物なのですね。
ちまき
甘いお餅をササの葉で包み、蒸し上げたお菓子ですが、どちらかというと東海~九州北部が中心で、北海道~関東甲信では中身がおこわであることが多いようです。皆さんは餡子とおこわとどちら派ですか?
タケノコ
タケノコのシーズンはちょうど4月からゴールデンウィークにかけてなので、いろどりの良い炊き込みご飯などにすると、アクも強くなく、香りと歯応えが楽しめてよいですね。
成長が早く、生命力にあふれたタケノコは、こどもの日にぴったりの食材で、竹にあやかってまっすぐすくすくと育ってほしいとの願いが込められています。
私達も、「一生青春」、まだまだすくすく育ちたいですね。
久しぶりに節句を楽しみたいですね。おやつに柏餅を食べて、夕食は、タケノコご飯もいいなぁ。
伝統行事の話題が患者さんから出ることもありますから…。
皆さんが次に出会う患者さんは、今日、どのように過ごされるのでしょうね。