2023年度入職 Oさん
はじめまして。研修医2年目のOと申します。
私からは地域研修について紹介させていただきます。
私は北海道伊達市にある伊達赤十字病院で1カ月を過ごしました。伊達赤十字病院は約330床の急性期医療から慢性期医療、在宅復帰を支援する地域包括ケア病棟を兼ね備えた病院です。伊達市唯一の総合病院であり、対応できない場合には隣の室蘭市まで救急車で30分ほどかけて患者さんを搬送しなければなりません。医師やスタッフが不足している状況の中、皆さんが地域の医療を支えるため懸命に業務に励まれていたのが印象的でした。
地域では、専門を問わず様々な疾患を見る必要があります。内科外来の研修では肺炎や尿路感染などのcommon diseaseはもちろん、大きな病院であれば診断後専門の先生にコンサルテーションできるような稀な疾患まで診察します。患者さんの病状に目が行きがちですが、高齢の患者さんが多く、社会的背景を理解することの重要性を学ぶことができました。地域で長く働かれている先生方は経験していることも多く、1カ月様々な症例を診察し、指導医の先生方と検討を繰り返す中で沢山の知識を身につけることができました。
内科外来だけではなく、私は現時点で消化器内科志望ということもあり消化器内視鏡検査、胆膵系の処置にも入りました。消化器科の先生方も上部、下部消化管、肝胆膵すべてに精通していることに驚きました。地域では「私の専門外だからできません、は通じない。」そうおっしゃられながら1日中仕事に励まれている先生方の姿がとてもかっこよく見えました。私も初めから一つの分野に絞るのではなく、幅広く研修しておきたいと心から思いました。
1カ月という短い時間でしたが、急性期病院でしか働いたことのない私にとって地域の医療に携われたことは貴重な経験になりました。小さい街なので、患者さんとの距離の近さを感じることができた研修でした。私自身伊達市がとっても好きな街になりました。
休日は登別温泉や函館、札幌も車で行ける距離にあり北海道を満喫できました。海鮮やメロンなどおいしいものも沢山あります。姫路赤十字病院でこれから研修される方は伊達赤十字病院おすすめです!