2022年度入職　Hさん

こんにちは。初期研修医2年目のHです。

私からは地域研修について紹介します。1年目の8月、夏真っ盛りの時期に鹿児島県徳之島町という小さな島の、宮上病院で研修してきました。

宮上病院では一般外来、入院病棟、訪問診療を研修医もすべて担当します。外来では重症な患者さんから健康診断の結果説明まで幅広い方が来られます。中にはハブ咬傷など島ならではの疾患も見ることができて大変勉強になりました。姫路日赤の研修では外来を担当することはほとんどないため、限られた時間で仕事をこなしたり本当に必要な検査だけをしたりと普段と違った頭の使い方を求められて難しかったです。

訪問診療も新しい学びがたくさんありました。徳之島は交通機関が発達していないため訪問診療が不可欠な医療形態となっており、中には100歳超えで一人暮らしの方もおられます。実際にお宅に伺うことで患者さんの生活形態を見ることができ、一人一人に合った対策などを考えることが出来ました。

地域医療の厳しい現実も目の当たりにしました。

宮上病院は島の中心となる病院ですが常勤医が４人しかおらず、医療資源も十分ではありません。姫路日赤では投与できるはずの薬剤が無かったり、大きな手術が必要ならヘリで時間をかけて鹿児島県まで搬送が必要だったり、これで大丈夫かなと思う部分もありました。でも、それを承知の上で島の方々は地域の病院を信頼して受診してくださるのだと気づいてからはより身の引き締まる思いで診療に当たっていました。

1ヶ月の間でしたが、日々学びがあり課題も見つかり、とても勉強になりました。急性期病院で働くだけでは分からない医療の現場を知れて、視野が広がった気分です。

姫路日赤は地域研修がとても充実しています。宮上病院だけでなく、北海道や伊豆など全国7カ所の病院から選んで研修できます。是非皆さんも見学に来て先輩方の地域研修の話を聴いてみて下さい。

真面目な話になってしまいましたが、休日は夏の島国を思いっきり楽しみました。ダイビングでは水族館で見るようなきれいな魚やウミガメが間近でみれて最高です！