iさん
入職年 | 2014年(10年目) |
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部署 | 5階西病棟 |
資格
- 呼吸器(長期呼吸療法に関わるもの)関連 気管カニューレの交換
- 栄養および水分管理に関わる薬剤投与関連
- 血糖コントロールに係る薬剤投与関連
スタッフ自身のストーリー
高校生のとき漠然と看護師になりたいという気持ちはありましたが、人の命に関わる仕事という責任の重大さに怖さがあり、一般の大学に進学しました。しかし、その後も医療に関わる仕事に就きたいという思いは捨てきれず、結婚後、看護助手として働き始めました。そこで、もっと患者さんのために専門的なことを学び、自分で考えて看護をしたいという思いが強くなり、看護師になることを決めました。
小学生になったばかりの二人の子の子育てと仕事、勉強との両立は想像を絶する大変さがありました。体調を崩すこともありましたが、看護部の教育プログラムや上司や同僚のサポートのおかげもあって、たくさんの患者さんと関わり、自分の看護観を深めていくことができました。
しかし、同期とは11歳の年の差があり、「11年前に看護師になっていたら、もっとたくさんの知識がついていたのではないか」という悔いや焦りがいつも自分の中にありました。そこで、7年目のときに、少しでも看護師として早く一人前になりたい、知識を身につけたいという思いから、特定看護師の勉強を始めました。共通科目を学んで行くうちに、特定看護師の役割にどんどん興味を持つようになりました。同時期に内科病棟から頭頚部の病棟への異動になったこともあり、呼吸器関連の特定行為を取得しました。
特定看護師になってから、私が気管カニューレを定期的に交換している患者が、「早く交換をしてほしい」と希望されていると病棟看護師から報告があり、訪問したさいに、私の顔をみて安堵した表情をしてくださったことや、医師から「特定看護師の方が行ってくれるので助かります。」と言っていただいたときに、特定看護師になって良かったととてもやりがいを感じることができています。本来なら医師しかできない医療行為を、看護師が行うことは、とても怖いことですが、それだけの勉強や実習を重ねてきたことが自分の自信になってきています。また、患者さんの声を看護師の立場で聞き、病棟看護師と共有し一緒に考えたり、医師とカンファレンスを行ったりすることで、チーム医療の一員として、自分が活動できるようになってきたと実感することができています。まだまだ未熟で、日々勉強の毎日ですが、看護師の道を選んだことが遅かったという後悔はもうほとんどなくなり、これまでの経験が糧になってきていると自信をもてるようになってきています。
入職を考えている皆様にメッセージ
看護師の仕事は楽ではなく、辛いこともしんどいこともたくさんあります。でも、患者さんの笑顔や感謝の言葉をいただく度に頑張ってきてよかったとやりがいを感じることができます。特定看護師になったことで、認定看護師や他の特定看護師などスペシャリストの先輩方と関わる機会が増え、日々パワーをいただいています。入職された際には私のパワーをお裾分けしますので、是非一緒に患者さんのために頑張りましょう。