医療的ケアサポートセンター(書写)
職場自慢
① 部署の役割と特徴
当部署は、姫路市立書写養護学校にあります。養護学校には医療的ケアを必要とする児童生徒が通っています。学校における看護師の役割は、主に二つあります。一つ目は医療的ケアの実施等を担うことにより児童生徒が安心して教育を受けられるようにサポートすることです。二つ目は教育効果を最大限に引き出すために、教員が教育活動を行えるよう環境を整えることです。教員と看護師それぞれが専門性を発揮することで、児童生徒の成長・発達を促すことにつながります。2022年6月より当部署の看護師が介護タクシーに同乗し医療的ケア児の通学支援を行っています。看護師は、学校生活が豊かで有意義なものになるために子ども達を支える「存在」であると考えています。
② 部署が看護をする上で大切にしていること
医療者である看護師のアセスメントは大変重要です。しかし、学校と言う場所は医療機関ではなく子ども達の教育の場であり生活の場であることを意識し、医療が前面に出すぎないように心がけています。私達は、生活を支える一員ということを頭において、日々児童生徒や教員、保護者と対応することが重要だと考えています。体調が変化したときに、治療的な対応と捉えるのではなく、教育を受けるにあたり体調を整えるための必要な医療的ケアと捉えるようにしています。修学旅行、校外学習、運動会、水泳等どうすれば個々に合った方法で楽しく充実した学校生活を送ることが出来るのかを、教員等としっかり話し合い、準備して臨むようにしています。どんな時も子どもとコミュニケーションをとり、反応を感じ取りながら関わるということを大切にしています。
③ 職場づくりや人材育成についての考え方
私たちの職場は、教育と医療の専門職がともにチームとなって協働する職場です。職種の違う相手を尊重し、コミュニケーションを密に取ることでお互いの理解を深めることを重要視しています。
看護師間では遠慮なく意見を言い合える関係をつくり、係活動でそれぞれの力が発揮できる、日々の看護の共有をしっかりと行うことで児童生徒の理解を深める等、個々に応じたより良い看護が提供できることを目指しています。医療的ケアや学校ではたらく看護師のための研修会に参加し学ぶこと、自ら研修会の企画・開催等、知識・技術の向上を図るよう努めています。
外来や地域連携、訪問看護と連携し、医療的ケア児の生活を幅広く知ることで児童生徒や保護者、学校関係者への支援ができるよう取り組んでいます。
現在、9名の指導看護師(医療的ケア教員講習会修了者)がおり、第3号研修を受講した教員が担当児童生徒に安全に医療的ケアを実施できるよう指導、支援しています。
ホームページを見た人に一言
病院の中では知ることのできなかった、子どもたちの頑張る姿、成長する姿をみることができます。そしてその支援を学校のチームの一員として実施します。介護タクシーによる通学支援や修学旅行引率など学校で働く看護師でしかできない経験ができます!