

当院では、教育背景やライフスタイルの異なる看護師の教育ニーズに合った継続教育の体系化に取り組んでいます。 また、赤十字看護師として必要な看護実践能力をキャリア開発ラダーによって 段階別に明示し、その達成を目指すことにより質の高い看護や医療が提供できるよう、個々のキャリア開発を支援しています。
赤十字の看護師は、人道を基本とした赤十字の基本原則に基づき、世界、地域、社会が求めるヘルスケアサービスを先見性・創造性を持って提供するとともに、赤十字事業の実践者として社会に貢献できる人材です。また、赤十字の理念である人道を具現化することが期待されています。
そこで、当院の看護職員は「赤十字施設の看護師キャリア開発ラダー」を活用し、一人ひとりが主体的にキャリア開発を考え、自分の目標に向かって自律して取り組んでいます。看護部では、赤十字の人材育成のキー概念である『リフレクション』を基盤とする「赤十字施設の看護師キャリア開発ラダー」に添ってキャリア開発を進める看護職員を支援しています。
キャリア開発ラダーは「実践者」「管理者」「国際」「教員」で構成されています。
赤十字の看護実践能力は「臨床看護実践」「マネジメント」「教育・研究」「赤十字活動」の4領域で構成されます。
赤十字の看護師として必要な看護実践能力を段階別に明示し、その到達を目指すことよって質の高い看護や医療を提供でき、赤十字事業の推進者となる看護師の育成を図ります。
集合教育はキャリア開発ラダーの到達目標に沿った研修プログラムを作成し、モットーは、『学んだことを部署での看護に活かす』です。集合教育とOJT(現場教育)との連動が図れるよう、部署での支援にも力をいれています。
また、助産師教育については、赤十字の看護実践能力の向上を図ると共に、日本看護協会の「助産師実践能力習熟段階(クリニカルラダー)」を活用し、助産師としてのキャリア開発の向上を支援しています。アドバンス助産師を目指して、院内研修を企画運営し、院外研修にも積極的に参加しています。より安全で安心な助産の提供、助産実践の質向上を目指し、これからの周産期医療を支える人材育成に力を入れています。