Japanese Red Cross Coeirty
血液・腫瘍内科は良性血液疾患(貧血や血小板減少などの血球減少や凝固異常など)や造血器腫瘍(白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫など)に対応する診療科です。
すべての血液疾患の患者さんに、高い専門性を発揮し、人道・博愛の赤十字精神のもと真心のこもった診療を目指しています。院内の他職種や地域の病院と連携し、チーム医療で患者さんが安心して診療を受けることできる体制を構築しています。
兵庫県西部における血液疾患治療の専門施設として、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの悪性疾患だけでなく、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、血友病などの良性疾患を含むあらゆる血液疾患診療に対応しています。
現在では常時70-80名前後の患者さんが入院されており、1日に60〜100人の外来患者さんが通院されています。
悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、成人T細胞白血病、再生不良性貧血、慢性リンパ性白血病、骨髄増殖性疾患、凝固異常症などを対象としています。
2020年度より、造血幹細胞移植医療体制整備事業(厚労省)の地域拠点病院に選定されました。同種造血幹細胞移植を必要とする患者さんに中国ブロック拠点病院である岡山大学と密接に連携し、兵庫県西部における造血幹細胞移植を推進しています。人材育成とともに院内の整備を行なっております。
血液・腫瘍内科は体中を流れる血液やリンパ節の病気を担当する診療科です。血液細胞が多くなったり、少なくなったりすると感染しやすくなったり、貧血(体のだるさや息切れなど)、血が止まりにくいなどの症状がでます。また首、脇、足のつけねなどにリンパ節が腫れてくることがあります。これらの症状がある方ははじめにお近くのかかりつけの先生に相談しましょう。専門機関の受診が必要な場合は、事前にかかりつけの先生から地域医療連携課宛にFAX予約をおこなうことで、スムーズに当科への受診ができます。
※患者さんからの直接のFAXは受付けていません。
いつも連携いただきありがとうございます。血球数異常や出血傾向、リンパ節腫脹など血液疾患を疑う患者さんがおられましたらご相談ください。FAX予約が基本ですが、急性白血病や血小板減少などの急を要する血液疾患を疑われた際には、担当医が直接電話で相談をお受けすることで速やかに対応させていただきます。当科は血液疾患を心配されている患者さんの力になれるよう、断らない血液内科をモットーに対応していきます。多くの併存疾患を抱えられた血液疾患患者さんも通院されています、連携を深めよりよい医療が提供できるように、併存疾患の診療を引き続きお願いいたします。
日本血液学会血液専門医、日本造血・免疫細胞療法学会造血細胞移植認定医、日本輸血細胞治療学会輸血細胞治療学会認定医、学会認定自己血輸血認定医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医である常勤医師6名で診療をおこなっています。
副院長(兼)第一血液・腫瘍内科部長
第二血液・腫瘍内科部長
第一血液・腫瘍内科副部長
公益財団法人日本骨髄バンク調整医師、白血病や造血幹細胞移植治療を中心におこなっています。
第二血液・腫瘍内科副部長
栄養サポートチーム(NST)、総合内科を兼務しています。
血液疾患全般に対応しています。
公益財団法人日本骨髄バンク調整医師、造血幹細胞移植治療の中心的役割を担っています。
応援医師
米国医師免許取得しており外来を中心に診療しています。
手術・検査・処置等名 | 2019年度 | 2020年 | 2021年 |
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骨髄検査 | 620 | 636 | 712 |
骨髄生検 | 214 | 225 | 251 |
末梢血幹細胞採取(症例数) | 33 | 17 | 35 |
自己末梢血幹細胞移植(症例数) | 15 | 9 | 8 |
同種造血幹細胞移植(症例数) | 0 | 3 | 7 |
当院では血液内科医を目指す若い先生を募集しています。当院は西播磨地域のがん拠点病院であり、同種造血幹細胞移植を含めた症例数を経験することができます。もちろん内科専門医取得のためサポート体制は万全であり、他科のローテーションも可能です。また当科の特色として女性血液内科医が半数を占めており、女性のキャリア形成のサポートも行います。多様な働き方に対応可能ですので、興味のある方はいつでもご連絡下さい。