院長徒然日記

院長徒然日記

No.213 教壇に立つ

 40年ぶりに教壇に立ちました。40年前も今回も看護師を目指す病院付属の看護専門学校1年生に講義することになりました。40年前は解剖学の講義でしたが、この度は医療概論であり、これから看護学を学ぶ上で総論的な事柄です。教師という立場になり気持ちを新たにしたところです。

 前回と大きく異なる点は、コロナ禍であり、感染対策を充分行い制限された中での講義となり教室内を動き回ることなど出来ません。また今年から教科書が書物ではなく、電子書籍となり、学生にとっても、わたしにとっても初めての経験ですのでこれからお互い慣れる事が重要となります。さらにはデジタル化をいかに活用して講義内容を伝えるかが今後の鍵になると思います。最初の講義の奮闘模様を記してみました。

 講義の中身は別として、殆どの学生は18歳と若く、わたしとは一世代半歳が離れています。以前は大学を卒業してすぐでしたので歳の差はあまり感じませんでしたが、今回は異なります。また年齢だけでなく育った時代・環境も全く異なります。どのような話し方をすれば内容を理解してもらえるのか見当が付きません。わたしが院長であることもあり、学生が緊張しているのか、反応に乏しく正直なところどのように対処すべきか苦労することの連続でした。おそらく学生たちも困惑していたと思います。

 これから医療職を目指す若者ですので、教科書の内容は要点のみを教え、医療とは何か、患者・住民は医療に何を求めているか、医療職はどうあるべきか等々わたしの経験を踏まえて、分かりやすい言葉で話をしたつもりです。内容の一部でも伝わればとの想いです。

 今後計6時間の講義があります。若い人はデジタルに慣れ親しんでいますので、有効利用についてのノウハウは彼らに学び、教えていただき私自身も勉強したいと思います。学生はこれから医療を担う大切な人材です。より良い学びの場にしたいと思います。次回は別な意味で緊張して講義に望みます。

2021年 7月 1日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三