院長徒然日記

院長徒然日記

No.214 院長の仕事は?

 今本社での会議を終えて姫路に帰る新幹線の車中です。コロナ禍にあり、収束の兆しが見えない中、総理大臣の対応を見ていると「院長の仕事は何か?」を考える機会が増えており、その答えは「院長の仕事は決断すること」「院長しかできない仕事は決断すること」であると再認識しています。

 7月12日東京オリンピック・パラリンピック開催直前に東京へ緊急事態宣言が発出されました。政府特に総理大臣は大変な仕事をしていると伺い知れます。詳細を計り知ることはできませんが、日本で誰よりも情報を得る立場にあり、国が良い方向に進むことを願い、舵取りをされているものと思います。しかも未だ経験したことのない中で、正解など分かりません。批判も多く受けていますが、後になり結果で判断されます。

 規模こそ異なりますが、管理者は多かれ少なかれ難しい局面を迎えると明快な答えのない中で、舵取りをしなくてはなりません。わたしも多くの管理者の一人と自負しています。そのために病院経営のほんの基本的なことは自分なりに学んできているつもりです(臨床医から直ぐに院長職になったモノですので知識、経験はまだまだ浅い・・・・)。必死に仕事を していますが、良かったのかどうかは後ほど評価されるものと思います。

 今の病院経営は決して一人でできるものではありません。多くの職員が様々な仕事をしており、運営されています。ただし船頭多くして船山に登るではありませんが、進む方向を決めねば進むものも進みません。方向を決める役割が院長と考えます。

病院を組織と捉えると、最も重要なことは組織の継続であり、そのためには住民に良質な医療を提供し、職員とその家族を守ることにより、地域に対し社会貢献することであると常々考えております。

 内部の情報、外部の情報、世の中の流れ・動向など正確に多くの情報を取り入れ、情報をスタッフ間で共有し分析する必要性があります。その上で組織が継続するための目標設定を行います。答えがある程度判ることであれば困難ではありませんが、難しい局面で方向を間違えれば組織が危うくなることもあります。正に割り箸を割り片方を選ぶ決断をするのは院長であり、院長しかできない仕事です。一匹と九十九匹という言葉がありますが、九十九匹を救うといった辛い決断ができるのも院長しかできない仕事です。 新幹線の車中での一コマを紹介しました。

2021年 7月 14日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三