看護学校からのお知らせ

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自己責任

北欧視察で学んだことは、自己責任でした。

デンマークでは、高齢者は第2の人生をどこで過ごすか決めて終の棲家としているのは高齢者住宅やナーシングホームでした。家族関係が希薄なわけではなく、ただひとり一人が独立しており尊重されている。広大は麦畑も住居も子どもたちに引き継ぐのではなく、売り払う。子どもには子どもの考えや生活が優先される。それが当たり前の国民性がありました。

また、政治家は国民と約束したことを実現するのが役割であり、汚職などはないそうです。国民の代表として選出され政策を実現するために行動するのが政治家、だからそういう人が選出されるのが当たり前なのですね。

 

一番、驚いたのは、電車に乗車するルールを説明されたときです。切符を購入し、自分で改札するため、駅員さんは不在でした。プラットホームに改札の装置が置かれていて各自で実施していました。誰もがそのルールを遵守する。これも当たり前なのですね。ただ、その分ルールを逸脱した人の罪は重く、罰せられるそうです。

 

国民が生活していくために必要なルールは自分たちで決め、それを守ることで自分たちが国を作っている誇りを持っているように感じました。

 

 

私達もいま、COVID-19等の感染症との闘いに必要な新しい生活習慣を身につけようとしています。最初は窮屈なこともあると思います。しかし、各人には、将来につながる生活の知恵を習得する責任が生まれています。なぜなら、看護師はライフサポーター、私達が目指している職業は人の生命と向き合い、人の尊厳を守ることが含まれているからです。

ナイチンゲールは、看護が意味すべきことは、新鮮な空気、光、温かさ、清潔さ、静かさの適切な活用、食物の適切な選択と供給―そのすべてを患者の生命力を少しでも犠牲にすることなく行うことであると語っています。

 

文部科学省からは、「専門学校等における新型コロナウイルス感染症への対応ガイドライン」が打ち出され、感染拡大の防止、学生の学修機会の確保、学生への適切な情報提供と支援等について取り組むことが通知されています。

 

人との接触を8割減らす10のポイントを実践し、ライフサポーターである看護師の役割を実践すること、また、皆さんの学修機会が確保されるよう、私たちも一人ひとりが考えみんなで話し合って決定し、今取るべき行動を自己責任として自覚し、それぞれが行動変容に向けましょう。