外科

胃疾患

1.胃癌とは

胃癌は日本人に多い癌の一つで、かつては、日本人の癌による死亡原因の第一位にランクされていました。 現在では、肺癌についで第二位になっていますが依然、癌による主な死亡原因の一つであることに変わりはありません。

2.胃癌の症状

症状としては、嘔き気・嘔吐、腹痛、腹部違和感、食欲不振、全身倦怠感、体重減少などがありますが、 無症状で検診で発見される場合も少なくありません。

3.診断内容

胃癌の診断は胃X線検査や内視鏡検査で病変を認識し、生検(内視鏡で組織を一部摘み取る事)による組織所見(顕微鏡検査)で確定します。胃X線検査や内視鏡検査では更に、病変の位置・大きさ・範囲・腫瘍の深さ(深達度と言います)等を評価します。次に、肝転移、リンパ節転移、周辺臓器への広がり(浸潤と言います)について評価するために、全例で腹部超音波検査、腹部CT検査を行なっています。最近PET検査も保険診療で認められその有用性が注目されています。

4.胃癌の治療

治療方法は病変の深達度、範囲、リンパ節転移、他臓器転移の有無および全身状態を考慮して決定します。胃癌の治療方針については2001年3月に日本胃癌学会により、”胃癌治療ガイドライン”が作成され、2010年10月には第3版が発行され、現時点での胃癌に対する標準的治療法として推奨されるべき方法と適応がまとめられています。当科では原則的にこのガイドラインに沿った治療をおこなっています。粘膜内にとどまる癌(粘膜内癌)に対しては、大きさなどからリンパ節の転移がないと判断できれば開腹手術ではなく、当院消化器内科による内視鏡下粘膜切除術を行うようにしています。

【1】手術

治療方法は病変の深達度、範囲、リンパ節転移、他臓器転移の有無および全身状態を考慮して決定します。胃癌の治療方針については2001年3月に日本胃癌学会により、”胃癌治療ガイドライン”が作成され、2010年10月には第3版が発行され、現時点での胃癌に対する標準的治療法として推奨されるべき方法と適応がまとめられています。当科では原則的にこのガイドラインに沿った治療をおこなっています。粘膜内にとどまる癌(粘膜内癌)に対しては、大きさなどからリンパ節の転移がないと判断できれば開腹手術ではなく、当院消化器内科による内視鏡下粘膜切除術を行うようにしています。

【2】抗癌剤

抗癌剤による化学療法も近年進歩が見られ、特にステージII、IIIに対する術後の補助化学療法は(TS1一年間内服)、はっきりとした科学データによりその有用性が証明されました。また進行再発胃癌に対するTS1、シスプラチン、ドセタキセルなどの併用療法、また新規約剤としてハーセプチンも有力視されています。手術の前に抗癌剤治療を行う術前化学療法も最近注目されています。当院でもこれら最新の知見をもとに外来化学療法室を中心に治療を行っています。

5.胃癌症例数(過去10年間)

  2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

幽門側胃切除

95 66 63 74 38 56 33 56 47 23

胃全摘

40 45 28 29 33 43 27 28 23 32

噴門側切除

2 5 6 3 6 5 2 2 1 1

腹腔鏡補助下

0 6 5 15 18 30 27 48 40 35

その他

5 2 2 1 2 4 11 11 11 6
142 124 104 122 97 138 100 144 122 97