内視鏡センターのご案内

コールドポリペクトミーの実施について

姫路赤十字病院にてコールドポリペクトミーを導入しますのでお知らせ申し上げます。

特徴

来院初日で切除できます。

コールドポリペクトミーとは

内視鏡から操作するスネア

コールドスネア―

スネアや大きな鉗子を使用しますが、通電による高周波凝固をせずに切除する方法です。

コールドスネアポリペクトミーの手技は

  1. スネアを広げて、ポリープ周囲の粘膜にあてる。
  2. スネアを閉じて,ポリープを含めた周辺の粘膜を絞扼する。
  3. スネアをさらに閉じ,ポリープを切離する(通電しません)。
  4. 切除標本を回収する。
ワイヤーでポリープを切除します
通常の鉗子より先端が大きく開きます

ジャンボ鉗子

また通常の鉗子よりも先端が大きく開くジャンボバイオプシー鉗子で切除することも可能です。

長所は高周波通電凝固をしないので穿孔を来しにくく安全なこと、短所としては術中出血や病変の遺残を来しやすいことが挙げられます。出血は通常は止血処置をしなくても自然に止血します。

5-6mm程度の小さなポリープで治療適応かつ治療可能と判断した病変は患者さんの希望があれば検査当日に切除をして帰宅していただけるようになります。

適応病変:5-6mm程度の癌を疑わない無茎性ないし平坦病変。大きくても9mm以下。

地域医療関係者の皆様へ

ご理解とご協力
  • 大腸内視鏡でご紹介の患者さんの同意があれば、適応病変は検査当日にコールドポリペクトミーを施行し帰宅していただきます。
  • 検査当日に発見したコールドポリペクトミーの適応外病変は、後日入院の上ポリペクトミー、EMR、ESDなどで治療させていただきます。
  • 抗血小板剤や抗凝固剤の内服患者さんは、通常の鉗子生検と同様に対応をします。稀に出血が持続する時に、止血処置をすることもあります。
  • 多数の抗血小板剤・抗凝固剤を内服中や、血液疾患などの出血性素因を有する患者さんは当日切除せず後日入院で治療をさせていただきます。
  • 当日多数の小ポリープがある場合は、すべて切除すると長時間を要し、患者さんの苦痛も耐えがたくなります。すべてを同日で切除することは出来ないので、患者さんの負担の無い程度に適切な間隔をあけて後日追加治療となります。
  • 病変を強く絞扼しても切除できないときは、原則的に後日入院の上高周波凝固切除をさせていただきます。切除した病変の病理結果で癌の深達度が深い場合には外科的追加腸切除が必要になります。
  • 通常、偶発症は非常に起こりにくい治療法ですが、不測の事態が起こった場合は入院などで適切に対応させていただきます。

適応外病変:小さくても癌の可能性があると思われる病変および有茎性病変。10mm以上の病変です。存在部位によりコールドポリペクトミーが出来そうにない病変。

適応外病変の場合は、内視鏡治療が必要な大腸ポリープに対しては下記の手技で対応させていただきます。

  1. ポリペクトミー:有茎性病変~亜有茎性病変は、スネアで病変の基部を絞扼し高周波電流で凝固して切除。
  2. 粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection):広基性病変~平坦陥凹型病変は病変直下の粘膜下層に液体を局注し病変を腸管内腔へ挙上させてスネアで絞扼し高周波電流で凝固して切除。
  3. 粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic submucosal dissection):無茎性や平坦型病変で、EMRで一括切除できない大きな病変が適応となります。まず病変の周囲の粘膜に液体を局注し、周囲の健常粘膜の切開を行い、粘膜下層に局注を繰り返しながら高周波メスで粘膜下層を剥離して病変を含めた健常粘膜を含めて一括切除する。

上記の治療法は高周波通電凝固を行い切除するため、治療後に潰瘍を形成し、稀に出血や穿孔の可能性があります。このため大腸のポリペクトミーとEMRは一泊入院、ESDは数日入院で行っています。

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