Japanese Red Cross Coeirty
当院は、平成19年1月31日付で厚生労働大臣より地域がん診療連携拠点病院(中播磨圏域)として指定されました。
「地域がん診療連携拠点病院」とは、平成19年4月に施行された「がん対策基本法」の基本理念にのっとり推進されています。そのなかで、厚生労働省は、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国にがん診療連携拠点病院の整備をすすめてきました。
兵庫県内では、下記の46医療機関が「がん診療連携拠点病院(準拠点病院も含む)」に指定されています。
また、平成25年2月8日付けで、兵庫県立こども病院が小児がん拠点病院として指定されています。
これらのがん診療連携拠点病院(準じる病院も含む)は相互に連携して、がん治療水準の向上に努めるとともに、緩和ケアの充実、在宅医療の支援、がん患者・家族等に対する相談支援、がんに関する各種情報の収集・提供等の機能を備え、地域におけるがん医療の充実に努めてまいります。
圏域 | 国指定拠点病院 | 県指定拠点病院 | 準拠点病院 | 市町村 |
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神戸 |
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神戸市 |
阪神 |
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東播磨 | 県立がんセンター (都道府県がん診療連携拠点病院) |
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北播磨 | 市立西脇病院 |
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播磨姫路 |
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製鉄記念広畑病院 |
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但馬 | 公立豊岡病院 | 公立八鹿病院 |
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丹波 | 県立柏原病院 |
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淡路 | 県立淡路医療センター |
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※小児がん拠点病院
主な機能としては、我が国に多いがん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん及び乳がん)について、手術、放射線療法及び化学療法を効果的に組み合わせた集学的治療及び緩和ケアの提供、各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療等のがん患者の状態に応じた適切な治療の提供、地域の医療機関からの紹介患者さんの受け入れ及び逆紹介、地域連携クリティカルパスの整備、地域の医療従事者に対する教育・研修の実施、臨床試験への協力、さらに、標準様式に基づく院内がん登録の実施が挙げられます。また、特に、緩和ケアチームの設置、相談支援体制の整備、セカンドオピニオンの提示体制の整備などが重要な指定要件とされています。
相談支援センターは、がん診療連携拠点病院における重要な機能のひとつです。
ご自分が、ご家族が、「がん」と診断されたら不安でいっぱいになります。
それは、あなただけではありません。
悩んでいることがうまく言葉にできなくても、声に出してみましょう。
相談支援センターでは相談窓口を設けて、がんに限らず、皆様のあらゆる相談に応じています。お気軽にご利用下さい。
詳しくはこちら
医師・緩和ケア認定看護師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカー・検査技師・放射線技師・各専門事務職員 等
相談日 :月曜日~金曜日(土日祝日を除く)
相談時間:8:30~17:00
相談方法:来訪による対面相談・電話相談(予約優先)
相談料 :無料
電話相談:079-294-2251(代表) 079-299-0037(直通)
※秘密は厳守します。
重い病を抱える患者さんやそのご家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように、当院では緩和ケアチームが患者さんのケアを行っています。
~ 緩和ケアチームメンバー ~
・医師(主治医・緩和ケア専門医・心療内科医師)
・看護師
・薬剤師
・ソーシャルワーカー
・臨床心理士
・栄養士
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
「相の会」は、性別、がん種に関係なく、すべてのがん患者さんとそのご家族を対象とした患者会です。
※当院への受診の有無は問いません。
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開催日:毎月第3水曜日(都合により、変更・中止の場合があります)
対 象:すべてのがん患者さんとそのご家族(当院受診の有無は問いません)
時間帯により、がん種、性別に制限があります。
9:30~ すべてのがん患者さん
11:00~ 勉強or女性のがん患者さん
12:00~ 乳がんの患者さん
場 所:開催毎に相談支援センターブース等でご案内いたします。
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当院では、患者さんに質の高い医療を提供するため、地域連携医療機関の医療従事者と当院の職員が一緒になって様々な勉強会を開催しています。
・がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会
・放射線治療に関する研修会
・がんの早期発見に関する研修会
・化学療法看護研修会
・看護師緩和ケア研修会(ベーシックコース・アドバンスコース)
・中播磨がん看護事例検討会
がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会
放射線治療に関する研修会
がんの早期発見に関する研修会
化学療法看護研修会
看護師緩和ケア研修会
中播磨がん看護事例検討会
キャンサーボードとは、手術、放射線療法及び化学療法に携わる専門的な知識及び技能を有する医師、画像診断、病理診断等を担当する医師やがん医療に携わる専門職等が職種を越えて集まり、がん患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等するためのカンファレンスです。
当院では、地域がん診療連携拠点病院として、姫路赤十字病院の持つ知識と技術を用いて安全かつ根拠に基づいた、患者さんにとっての最善の治療方法の検討を行い、実際の治療に結びつけています。
当院では、院内がん登録実務者研修を修了した診療情報管理士が、個人情報保護法下で、院内がん登録制度をさらに整備し、がんの疫学統計資料として国のがん統計に協力しています。
当院で、がん診断・治療を受けられる方々の様々なデータを院内で登録させていただき、がん医療の向上に役立つ基礎資料を全国共通の様式で国のがん登録に提供させていただきます。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって継続的に改善していく手法のことを言います。当院はPDCAサイクルを用いて、がん患者さんの療養生活の質や当院の診療機能の充実、地域医療従事者を含めたがん教育等、継続的に改善に取り組んでいます。