院長徒然日記

院長徒然日記

No.160 桜の季節

病院の周りにも桜の季節がやってきました。病院長室の窓越しに山桜、そしてすぐ そばを流れる夢前川の両岸には整然と植えられた桜が満開で、素晴らしい光景です。先日の日曜日は晴れて穏やかな春日和も幸いして河川敷にはたくさんの家族連れと思われる人たちが散歩を楽しんだり、シートを敷いてお弁当を広げている様子も伺えました。日曜日ののんびりした風景を見ながら机に向かって残った仕事を片付けました。
気温が一気に上がらず、寒い日もあり、また強い雨風がなかったこともあり、何時もの年より長く愛でることができたように感じました。ただ花びらの桜色が薄く白っぽいように見受けられ、気のせいであれば良いと思いました。

桜の季節は病院にとって年度始めでもあり、毎年多くの新入社員、他施設から異動してくる職員がいます。病院は医療を提供していますので、特に新しく入職した職員には、学生時代に一通りの教育は受けていますが、技術のみならず、病院特有の接遇、倫理、情報管理など研修には充分時間を費やしながら配属されることになります。さらに部署の配置転換を受ける職員も当然おります。ほぼすべての職員が人間関係を含めて環境が変わり、そこからのスタートとなる時期です。
わたしたちは職員がキャリアアップし成長されることを望んでいます。配属された部署で経験すること、学ぶことは大変多いと思います。仕事は一生続くもので、そこで得られたことはその人にとって財産となります。またこれらのことが結果として組織の成長にもつながると考えます。作家渡辺和子氏は著書『置かれた場所で咲きなさい』の中で、「置かれたところこそが、今のあなたの居場所です。置かれたところで自分らしく生きれば、必ず見守っていてくださる方がいます」と書かれています。境遇を選ぶことはできませんが、生き方は選ぶことが出来、財産を蓄えることが大切かと思います。また管理する立場になった方たちは、人は一人だけで生きることはできないことを理解し、どこまでを部下に委ね、何を自分がすべきかを識別することが、部下の成長を促すことであり、それが自らの成長に繋がります。

年度初めは何かとストレスのかかる時期ですが、心身を休めて桜を眺めるのもいかがでしょうか。

2019年 4月 15日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三