院長徒然日記

院長徒然日記

No.57 あいさつ回り

病院長にとって大切な仕事として、医師を派遣していただいている大学医局、新たに医師派遣を依頼したい大学医局へのあいさつがあります。これは、どの病院長にとっても医療を充実させるための最も重要な仕事の一つです。当院へも多くの大学、医局から医師を派遣していただいています。今年もそれらの医局へ新年度のあいさつ回りを無事終えることができました。
教授との面会では、それぞれの科の動向を報告し、人事異動があればお礼を申し述べ、そして病院や地域医療の現状などを報告します。そして、最も重要なのは病院機能の充実のために、さらなる医師派遣のお願いをすることです。
院長となり2年と少しが経過しましたが、自分の思いのごく僅かしか伝えることができていないと感じます。教授もこちらの思いは十分理解されているとは思いますが、医師不足のなか、要望に応えることが難しいうえでの面会ですので、成果はなかなかあがりません。

院長になるまでは、自分の所属する医局の教授との間だけの人事で、永年それなりの面識があり率直に話ができる相手ばかりでした。しかし院長になってから、それまでほとんど面識のない異なった医局の教授と話す機会が増えました。わたしは他人と話をすることは大の苦手です。そのため教授との面会は大変なストレスで、失礼なことを言っているのではないか、トンチンカンで的外れなことをしているのではないかと緊張の連続でした。
しかし、多くの教授と幾度かお会いして話をすることにより、その先生の考え方や性格を理解できるようになりました。また、わたしのことも少し理解してもらえるようになると、お互いの気心-すなわち顔の見える関係が少しずつできあがり、自分の思いを少しは伝えることができるようになったと思います。
立場が人を変えるとはよく言ったもので、他人と話をすることが苦手であったわたしが少し変われたと思います。人として少しは大きくなったのではと自画自賛しています。

院長としての仕事の一部を紹介するとともに、今までにない自分の側面を発見し、成長を続けたい気持ちです。

2015年 6月 29日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三